それはちい兄が高校2年生だった時のこと。
ちい兄の高校は坂を登った山の上にあり、帰りは自転車で勢いよく降りてくる。
大きな坂道は危険防止のため、要所要所で先生が見張りをしているので、スピードは出せない。
けど裏道の畑の中の一本道は、誰もいないのでスムーズに帰れるらしい
その日は春休み前の試験期間中。
早く帰って図書館に行きたかったらしく、いつもより少しスピードが出ていた自転車。
(今日は調子がいいなぁ♪
)
そう思いつつ、くねくねとした道をいつものように自転車で降りる。
が、最後のカーブで体が固まる。
ヤバっ‼️曲がりきれん‼️
あっという間に目の前に立ちはだかる電信柱。
ブレーキ音とともに頭に衝撃が走る。
バーーーーーン💥
どうやら思いっきり激突したらしい。
急いで起きようとするちい兄。
すると、何者かの手が頭を押さえた。
「じっとして❗️動いちゃいかん‼️」
「誰か、救急車呼べ❗️
」
「おいっ❗️そこの自転車、端へ寄せぃ❗️」
「大丈夫かね?あんた👵💦」
頭を押さえられながら、周囲を目だけで見回すと、
そこら辺の畑から、爺さん婆さんワラワラ出てきた。
↑↑↑あとから聞いた時のちい兄の表現
「いや、大丈夫です💦」
と、ちい兄。
「ダメじゃ。じっとしとけ❗️」
そうこうするうち、遠くからサイレンの音。
あれよあれよと言う間に、爺さんたちに強引に乗せられてしまった。生まれて初めて乗る救急車にうろたえるちい兄🚑💨
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