●日本語●
◯題名◯
アンの愛情
◯翻訳者◯
村岡花子
◯出版社◯
新潮文庫
◯ISBN◯
4-10-211303-7

◆英語◆
◇題名◇
Anne of the Island
◇作者◇
L. M. Montgimery
◇出版社◇
Sweet Cherry Publishing Limited
◇ISBN◇
978-1-78226-445-3

■スペイン語■
□題名□
Ana, la de la Isla
□翻訳者□
Elena Casares Landauro
□出版社□
Ediciones Toromítico, S.L.
◇ISBN◇
978-84-15943-21-1

Part 2 (Chapter 8 - 13)

8. 
【日】初めての結婚申し込み
【英】Anne’s First Proposal
【墨】La primera petición de mano de Ana
【英】
読んだ日⇒2023年11月25日
感想⇒ジェーンがアンの家に泊まりに来た夜の内緒話です。アンの初プロポーズ!幼い女の子の理想が現実になることは、ないんですよねー。少女漫画のような恋愛が現実に起きるはずもない。アンの時代は、宗教上あまり刺激の強い物語は読めなかったようですし、格式ばった悲劇的かロマンチックな(つまり現実的じゃない)恋愛知識で理想を描いていたのでしょう。でも、これが初めてのプロポーズでよかったね、アン。
【墨】
読んだ日⇒2023年11月25日
感想⇒こうやって洋書の音読をしていて思うのは、外国語を話すことと読むことって違う能力が必要なんだな、ということです。文語と口語で使う単語に差がありすぎるんですよね。仕事に必要でISO 9001を日本語、英語、スペイン語で理解しなきゃいけなかった時、何語で読んでも理解できなくって、ISO 9001の口語版を購入して理解したことを思い出します。今英語を勉強してる人は、自分が好きな児童書の音読し比べを是非やってみてほしい。日本語と英語の音読し比べ、とか。長期休みなら、ぜひわからない単語はひたすら辞書で調べながらやってほしい。今は本には書く必要はなくて、音読が大切。単語の発音も分からないたびに調べる。時間はかかるけど、とても英語力がつくから。

※私の買った本、今は売ってなかった!お世話になった本がたくさん出てきて懐かしくなりました。理解できるまでたくさんISOについての本読んだなー。

9. 
【日】不愉快な求婚者とうれしい友人
【英】An Unwelcome Lover and a Welcome Friend
【墨】Un amor inoportuno y una amiga bienvenida 
【英】
読んだ日⇒2023年11月28日
感想⇒アンが2回目に求婚された相手はチャーリー•スローンでした。チャーリー、、、涙。ビリーは一章丸っとその話だったのに、、、チャーリーが幸せを見つけるまで書かれたから読者の心の落とし所があったけどね。笑

アンは恋愛分かってないのにその渦に巻き込まれて、苛々しています。ギルバートはスッと引いて友情関係に戻してるけど、それもモヤモヤしていて、アン自身訳がわからないのでしょうね。ただ、アンらしくそこは突き詰めずに目の前の勉強とか詩的なこととかに全力集中していて、とってもアンイズムです。素敵です
【墨】
読んだ日⇒2023年11月28日
感想⇒アンとギルバートは、ギルバートについてははっきりと書かれていないけれど、2人とも奨学金取れたのでしょうか。奨学金獲得のために勉強に打ち込む2人は私の心を揺り動かします。自分のために勉強できるって、よい環境ですよね。今学生の人たちのなかで、もし親や先生のために勉強している、と感じている人がいたら、我慢しない方がいいです。自分のためにやらないと、いつか無理がたたって、崩れ落ちるリスクがあります。私は、昔ボロボロになりました。親を喜ばせたくて勉強していたのに、結果親も傷つける結果になりました。今大丈夫でも、気がついて状況を変えるのは、早い方がいいです。

10. 
【日】パティの家
【英】Patty’s Place
【墨】La casa de Patty
【英】
読んだ日⇒2023年11月29日
感想⇒スペイン語にすっごい時間かけて読んだら、英語サラッと読めました。というか、英語は辞書引きに時間をかけなかっただけですが。両方辞書引きにたっぷり同じくらいの時間割けたらいいのですが、ちょっと難しいので、片方はちゃんと知らない単語は辞書で見ておくようにしています。脳みそに定着してくれるまで、同じ単語を何度も繰り返し辞書で引くのです。ノートに単語の意味をまとめたりするより、私はこの方法で語彙力増やすのが、いちばん合っていると思っています。
【墨】
読んだ日⇒2023年11月29日
感想⇒パティの家が登場です!アンはスピーチが得意そう。言葉に嘘がないことが分かる人ってたまにいます。話す時の素振りとか、何気ない仕草にも嘘がつかないんだろうな、っていう雰囲気がある人。なろうと思ってなれるものではなく、生まれ持ったもの。安心して信頼できる人っていいなぁ。

この章見て、フィルがすっごいお金持ちの生活してたんだということが毎回分かります。端々には出てくるけど、アンとプリシラが一緒に住めるか心配するほどのお金持ちだったんですね。ベッドメイキングをしてくれる人がいる寮に住んでるとは、お金持ち専用だったのかしら?といつもここで優雅な学生生活とは?と想像します。

11. 
【日】人生の移り変わり
【英】The Round of Life
【墨】El paso de la vida
【英】
読んだ日⇒2023年12月2日
感想⇒ルビーの描写が切ないですね。ルビーも病気に向き合ったこともあったんじゃないかと思います。でも、身体が向かう先を変えられなかった。なら、病気と死から、顔を背けるのも本人の選択なのか、と思います。この時代に結核(英語の辞書だと肺病)を確実に治す技術がなかったのでしょう。アンとダイアナは、ルビーの見せかけの生には馴染めずパーティーから立ち去ります。帰り道、彼女たちはどんな会話をしたのか、モンゴメリさんは、描きませんでした。
【墨】
読んだ日⇒2023年12月2日
感想⇒アナがレッドモンドの最初の1年を終え、来年の授業料(だけかは不明)をカバーする奨学金を得て、アボンリーへ休暇で帰ってきました。亡くなった人たち、新しくアボンリー来た人たち、アボンリーの変化についてのお話と、アボンリーの強烈な毒舌を持つディアナの親戚を訪ね、その後結核を患いもう長くない旧友ルビーを訪ねるアナとディアナのお話です。お休みの日は、スペイン語も英語も知らない単語や引っかかる単語全部辞書が引けていつもより時間をかけてじっくり読めるのが嬉しいです。赤毛のアンのシリーズを読みながら師走を過ごして新年を迎えられるなんて、私は幸せな環境にいると思います。

12.
【日】『アビリルのあがない』
【英】‘Averil’s Atonement’
【墨】La expiación de Averil
【英】
読んだ日⇒2023年12月3日
感想⇒ハリソンさんの結婚遅かった、、、?ああ!そう言えばそうでした。2巻でハリソンさんのお話がたっぷり書いてありました。モンゴメリさん、ハリソンさんきっとキャラクターとして好きなんだろうなぁ。ほっこり照れ

こういうアンの考え方、好きだし尊敬します。(英語&スペイン語引用)失敗や挫折は、こんな考え方でいいんだと思います。

When I’m through Redmond I’ll stick to teaching. I can teach. I can’t write stories.(引用)
Cuando termino en Redmond me dedicaré a enseñar. Sé enseñar. Pero no sé escribir historias.(引用)

【墨】
読んだ日⇒2023年12月3日
感想⇒アンが初めて出版社に送るために書いた物語の話です。結果は2つの出版社に送った物語が2回とも送り返されて終わります。送り返された理由は現実味がなさすぎること。完全な勧善懲悪で、おとぎ話の気取った話し方をする登場人物の恋愛物語だったようです。19才のアンと大人のハリソンさん。アンの世界がハリソンさんに比べて狭いこと、というかまだ対人関係の経験が足りないこと、をハリソンさんが丁寧に説明しています。ただ、アンはプロットからきちんと物語を組み立てて誠実に向き合っていて、ハリソンさんもアンの話が面白くないわけではない、と言い、今後も身近な題材や現実に近い登場人物の物語を書き続けるよう勧めています。でも、初めての挫折(社会の拒絶)を味わったアンはすぐには立ち直れなさそうですね。ここで、心をひん曲げないところがアンらしいです。素直に挫折して自分のできることをまたやろうとする心。大切なのに、初めての挫折に向き合うと心を誠実に保つことって難しいですねから。

13.
【日】不真実な者たちの道(訳注:旧約聖書箴言(しんげん)十三章十五節「不真実な者の道は滅びである」)
【英】The Way of Transgressors
【墨】La senda de los transgresores 
【英】
読んだ日⇒ 2023年12月6日
感想⇒キリスト教徒の家族全員が当たり前に教会へ行き、家族や友人と家に集まり蝋燭を立てて順番に聖書を読み、共に祈りを捧げる、それが当たり前の地域に住んでいたことがあります。

会う人会う人、大抵すごく親切で愛情深くて優しくて、そして正しいことを間違っている事をきちんと互いに伝え合う人たちだった。羨ましくてこんな人たちになれたら、と思っていました。

この章を読んで、キリスト教徒は、教会へ行き、日曜学校で学び、毎日お祈りを捧げることで、道徳心が育って磨かれていくのだと感じました。海外留学してキリスト教に改宗した男の子に会ったことがあるのですが、彼にもそういった人たちにたくさん会ったのかもしれない。気持ち分かるな。

“That was your conscience punishing you, Davy”(Anne/引用)
“What’s my conscience? I want to know.”(Davy/引用)
“It’s something in you, Davy, that always tells you when you are doing wrong and makes you unhappy and f you persist in doing it.(Anne/引用)

【墨】
読んだ日⇒2023年12月5日
感想⇒デイビーが教会の日曜学校、礼拝をサボりドーラを巻き込んで友達と魚釣りに行き、悪い言葉を使い、そしてそれらを隠すためにリンド夫人に嘘をついた日、のお話です。心が嫌がり後悔しているのを感じたデイビー偉いですよね。あと、キリスト教の罪の告白と懺悔でそれが許される仕組みになっているのが素晴らしいと思います。無宗教の弱点は、いくら罪を後悔しても、告白し懺悔する先も定まっていなく許されるフローが決まっていないことだと思ってしまいます。小さい頃した失敗、成長してから下失敗、誰にも打ち明けられずに心の闇に押し込まれ隠された罪が日本人の心にどれだけ蓄積しているのか。

アンの言うすべき事にならったら、良い人になれる気がします。日曜学校は自主勉強と読書にしようかなぁ?照れ
No dirás palabrotas, ni te escaparás de la escuela dominical, ni dirás mentiras para cubrirtus pecados.(Anaのセリフの引用)

デイビーのお祈りです。懺悔と改善点が含まれています。すごい!
Dios, siento muchísimo haberme portado mal hoy y trataré de ser bueno los domingos siempre y por favor perdóname.(Davyのセリフの引用)



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