●日本語●
◯題名◯
アンの愛情
◯翻訳者◯
村岡花子
◯出版社◯
新潮文庫
◯ISBN◯
4-10-211303-7

◆英語◆
◇題名◇
Anne of the Island
◇作者◇
L. M. Montgimery
◇出版社◇
Sweet Cherry Publishing Limited
◇ISBN◇
978-1-78226-445-3

■スペイン語■
□題名□
Ana, la de la Isla
□翻訳者□
Elena Casares Landauro
□出版社□
Ediciones Toromítico, S.L.
◇ISBN◇
978-84-15943-21-1

Part1 (Chapter 1 - 7)
1. 
【日】変化のきざし
【英】The Shadow of Change
【墨】La sombra del cambio
【英】
読んだ日⇒2023年11月11日
感想⇒今回は前巻ほど、第1章が説明的ではありませんでした。3冊目はアンを好きな人が買うだろうからでしょうか?難しい単語やパッと読めない単語も多く、電子辞書に頼りっきりのつっかえつっかえの音読者スタートです。さあ!赤毛のアンシリーズ3冊目の始まりです!読むぞー!
【墨】
読んだ日⇒2023年11月11日
感想⇒英語で散々辞書引いたかいがあって、多少読みやすかったスペイン語版でした。確認のために辞書引いたかんじでした。赤毛のアンって若い子が読むイメージなのですが、こんなに聖書や他の有名な著者の本からの引用や、歴史の出来事にふれることが多いお話、子どもたちはどのくらい理解できるのでしょう?聖書は教会に行っていれば当たり前に学ぶから、そこで読解力が培われるのかなぁ。海外の人たちが文章読むの得意なのって聖書を読む習慣のおかげか!?と憶測しながら頑張って音読しました。

2. 
【日】秋の花飾り
【英】Garlands of Autumn
【墨】Guirnaldas de otoño
【英】
読んだ日⇒ 2023年11月12日
感想⇒アンの心のジレンマが書かれるんですよねー、この巻。既読でもハラハラします。ただ、恋愛で好きな人が離れるかもと思う不安で振り回されすぎないんてんすよね、2人とも。目の前にある、すべき事(勉強、将来)そして道徳心があって、その後に恋愛、な気がします。赤毛のアンのシリーズは気がつかないうちに読みながら生き方を見直している本です。
To do anything they have never done is anathema maranatha.(引用)
"If any man love not the Lord Jesus Christ, let him be Anathema Maranatha."(新約聖書コリント人への手紙16章22節)(King James 欽定訳)
*Maranathaは、まだ決まった訳がないみたいです。Anathemaは、呪いとか破門といった意味で辞書にありました。maranathaは英語のみですが、Wikiに一応説明がありました。ただ、これとは全く別の見解の意味で説明されているサイトもあるので、気になる方は調べてみて下さい。
【墨】
読んだ日⇒2023年11月12日
感想⇒英語版で引用した部分、スペイン語はサラッと翻訳されておりました。
Hacer algo que ellas no hayan hecho es tabú.(引用)
El que no amare al Señor Jesucristo, sea anatema. Maranatha. (Primera Corintios 16:22, RV1909)
聖書のスペイン語版は、下記ページより。
https://es.m.wikipedia.org/wiki/Maranata


それにしても、この巻単語が難しい気がする。電子辞書を引く指が滑らかになってタイポが少なくなってきました笑い泣き


3. 
【日】出発
【英】Greeting and Farewell
【墨】Despedidas y partida
【英】
読んだ日⇒2023年11月14日
感想⇒アン、ギルバート、チャーリースローンがレッドモンド大学で勉強するために旅立った日の朝から夜までの話です。短い章なのに読み応えたっぷりの涙と笑いが詰まった章で、私は大好きです。家族を持たなかった11歳のアンが、本島からプリンスエドワード島へ来た際に渡った海をまた戻る形で大学に行きます。ただし、今回はプリンスエドワード島に、家族、親友、隣人を残して故郷アボンリーを離れるのです。船の上で、11歳のころの自分を思い起こすアンの言葉はしみじみとしながら、たくさんの感情がつまっているのだと感じました。
【墨】
読んだ日⇒2023年11月14日
感想⇒Doraの心の平静を保つ能力ってすごくないですか。自分が痛いとか寂しいとかでは泣いたり感情が出るけど、自分以外の人の変化はDoraの心は揺さぶられない。寂しいとか思わないわけではなくて、それを表に出さない。我慢しているわけでも無理してもない。み、見習いたい!!!(羨ましい!)

4. 
【日】四月の淑女(しゅくじょ)
【英】April’s Lady
【墨】La dama de abril
【英】
読んだ日⇒2023年11月16日
感想⇒レッドモンド大学の新入生のアン、プリシラ、フィリッパの出会いです。朝早くから大学へ新入生登録をしに行ったアンとプリシラ、広い大学にお互いの他に誰も知り合いがいなくて(ギルバートとチャーリー・スローンは見当たらず)、アンとプリシラはそれぞれの方法で孤独と緊張を感じます。そんな2人を遠くからチラチラ見ていた美しいフィリッパ、彼らはその後セント・ジョーンズ霊園(?)で出会い、自己紹介しあい友人になりました。

フィリッパの怒涛の自己紹介を原文で読むと、少女な息づかいが感じました。言ってること結構はっちゃけてるのに知性を感じられる、フィリッパ好きなキャラクターなので嬉しい

【墨】
読んだ日⇒2023年11月17日
感想⇒日本語訳を読んだ後の外国語版を読むのって、知らない単語な数は変わらないけれど、知らない単語や読み解けない文法があっても、物語から置いてけぼりを喰らわないから救いがあります。英語やスペイン語の長文読解、ニュース、小説を全く知識のないまま読むのって苦痛なんです。単語は辞書があれば今の選択肢はもらえるけど、文法読み解けない場合ってなす術がないんですよ。日本語訳がなければ、お手上げです。悔しくて仕方がない。だから、ずっと苦手意識があるんです。今は、洋書を読む時間が昔に比べてたっぷりあるから、たくさん読める分読解力が少しは上がるといいな、と思いながら読み続けます。

5. 
【日】故郷からの便り
【英】Letters from Home
【墨】Cartas desde casa
【英】
読んだ日⇒2023年11月19日
感想⇒アンの大学生活の始まりです。大学ではアンは成績1番ではありません。ただ、国語(英語)の成績はとってもいいようです。アンは学ぶこと、視野を広げることを大学の目的としているので気にしません。大学生活をアンらしく素直に誠実に過ごしているように感じます。章の後半はアボンリーから届いた手紙について書かれているのですが、モンゴメリさん、言葉のプロだからから、デイビーの英語の綴りミスが秀逸。単語が分かっているから、音で理解してるのか?英語ネイティブじゃなくてと、ちゃんと読めて不思議な気分になりました。
【墨】
読んだ日⇒2023年11月19日
感想⇒手紙の部分、前巻か前々巻が恐ろしく読みにくいフォントだったから、英語の方読みながら戦々恐々していたのですが、普通のフォントに手紙って区別する括弧くっつけただけで、安心。デイビーのもスペルミスはなくてよかった。スペイン語でスペルミスされたら、活用してる動詞を辞書で引ける気がしません笑い泣きリンド夫人が懐かしくて手紙読んでてほっこりしました。

6. 
【日】公園で
【英】In the Park
【墨】En el parque
【英】
読んだ日⇒2023年11月21日
感想⇒公園で、アン、プリシラ、フィリッパ、ギルバート、チャーリーでピクニックをする午後のお話です。縫い物をしなければいけないけれど、よい天気の日すぎて外から呼ばれたアン。今と昔の大学生の生活の違いですね。今より時間がゆっくり流れています。そして、空気から、街中でも土、草、木、花、水の匂いがするんだろうなぁ。日本の都会も繁華街以外はこんな場所だったらいいのに、なんてことを考えながら読みました。キングスポート、読めば読むほど住みたくなります。アボンリーとキングスポートにひと月ずつほど住みたいなぁ。
【墨】
読んだ日⇒2023年11月21日
感想⇒この章はスペイン語も読みやすかったです。生き生きとした会話って素晴らしい。一巻はアンが生き生きと数ページしゃべってたけど読むの辛かったから(笑)、会話のやりとりがたくさんある台詞が、読みやすいのでしょう。アンが、自分の言語化できないギルバートへの気持ちに振り回されながら、結果的にギルバートを振り回してますね。

7. 
【日】帰省(きせい)
【英】Home Again
【墨】De nuevo en casa
【英】
読んだ日⇒2023年11月23日
感想⇒アンがレドモンド大学に入学してはじめての長期休暇です。フィリッパに一緒に彼女の故郷に帰って面白おかしく過ごそうと誘われますが、アンの心は愛と自然に溢れたグリーンゲイブルズに向いていました。最高の親友に迎えに来てもらい、最高の家族に温かく迎えられたアンの幸せが詰まった章です。こんな場所が自分にもあればよかった、と思う人がこの本のファンに一定数いるのではないでしょうか。自分が自分でいることに価値がある場所が、見えにくい社会に生き、生きづらさを感じながら必死に生きる人たちにとって赤毛のアンは、『自分が幸せな心穏やかにいられる場所を求める大切さ』を思い出させてくれる本なのかな、と思います。
【墨】
読んだ日⇒2023年11月23日
感想⇒デイビーの部分、何を言おうとしたのでしょうね。国によって悪い言葉と人を怒らせる言葉って違います。日本人に馬鹿と言っても傷つく人と気にしない人がいます。メキシコ人にidiota(馬鹿)と言うと、ブチ切れる人と傷つく人がいると聞いたことがあります。時代によっても変わるし、信仰する宗教によっても違いそう。カナダには赤毛のアンを研究している団体があるので、英語で調べたら出てくるかもしれません。いつか、放送大学のレポートとして調べようと思います。



※スペイン語版は、出版社にこだわりました。インタースペインで在庫がなく取り寄せいただけなかった分をAmazonスペインで購入しました。