『ざんねんな出産〜』展終了。 | vivienne sato
『ORGASMIC REPRODUCTION~ざんねんな出産、しあわせな臨終~』展@武蔵小金井シャトー。  

二回の長い長いトークショウが無事終了。展覧会も無事に終了いたしました。たくさんの御来場の方々、有り難うございました。

私の作品は「ダイアン・アーバスの部屋」と題する一連のインスタレーション作品でした。ふたつのまったく異なる展示を試みました。

最近話題になっております新型出生前診断(染色体異常の検査)とその是非、倫理問題と社会の環境の受け皿の問題。

そして、フリークスや精神的に障害のある方々、異形の人種に魅かれてしまう私の意識。実体のある人物や場所を斬りとる事の意味、視線を投げかける事の意味 を主にフリークスやダウン症患者、ヌーディスト、ゲイ、異装者などを撮り続けていた写真家ダイアン・アーバスの哲学と美学をその象徴としてとらえ、展開し ました。目に見える異形と目に見えない空間の異形(顕微鏡的な染色体の空間)の意識。昨今私たちの「空間」はどのように変化し、肉体の意識はどのように変 化していっているのか、、、そんな事がテーマでした。

展覧会のお題が与えられて、製作した展示で、社会性や政治性が少しだけ入り込んでいる作品は珍しいものでした。疲れました。。。。