曲れば則ち全し(まがれば、すなわち、まったし)真向法のススメ | 癒快堂・ヒーリングセンター

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 太極拳を本気で取り組まざるおえない状況となり、どんな本をテキストとし拠り所とするかと考えた結果、『老子』にいたりました。太極拳は道家の行法でもあるので、その経典である大本の『老子』を拠り所にするべきだと考えました。

 『老子』の世界は昔から憧れていたけれど、正直あまり面白みがなく、読みづらく感じていました。そこで少し毛色の変わった本を購入してみました。『真説老子 世界最古の処世・謀略の書』は私の好きなスピリチャル系とは対極の処世術の話なので、新鮮味があって面白いです。神様的な世界を、現実的な話に引き落としており、私には分かり易くて良かったです。

 

 

 

「曲がっているからこそ生を全うできる(曲がれば則ち全し)」と説かれます。これは、己を曲げ、人の下に立つからこそ、生を無事に全うできるという意味。

『真説老子』 高橋健太郎著

謙譲の美徳を説いた素晴らしい教えであります。

 

 全然関係ないのですが、そのまま身体のことにも、あてはまることにフト気づきました。

しっかりと、からだを曲げて柔軟体操をしていれば、生命力が活発になるとも読めます。

 

 からだを曲げる柔軟体操といえば、真向法が思い浮かびます。

合氣道の準備運動にも取り入れられた純国産ストレッチです。

たった4つの動作しかない股関節のストレッチとなります。

  1. 合蹠して前屈(脚部外側のストレッチ)
  2. 長座して前屈(脚部後面のストレッチ)
  3. 開脚して前屈(脚部内側のストレッチ)
  4. 割座して後屈(脚部前側のストレッチ)

 もとの名称である礼拝体操という呼び名が示すとおり、仏様に深くおじぎをする礼拝(股関節から上体を深く曲げる)から、真向法は生まれたそうです。

 

 真向法を太極拳の準備運動にも、しっかり取り入れていこうと思いました。曲がれば全し。逆に曲がらなければダメでしょ。老子の教えに基づいて、ちゃんと曲がるよう真向法します。