先程、インスタライブの方でお話したエピソードを
ブログの方に書き留めておきたいと思います。
-彼女との出会いとギャラ飲みについて-
元々、ひとみんとは共通の友人が多く、顔を合わせることはよくありましたが、話をしたことなどはありませんでした。
正直、これまで彼女と友達だという人や彼女のことを好きだと言う人に出会ったことがなくて、いい噂も一切聞いたことがなかったのですが、「SNSのイメージが先行しているからかな」と思い、私は気にしていませんでした。
バレンタイン間近のある朝。
六本木交差点で向かいから歩いて来た無表情の女性から、突然「あ」と言われました。声の主を見るとそれはひとみんで、彼女とまともに話をしたことがなかった私は、交差点の隅で挨拶をした後、「今日は何してるんですか?」と尋ねると「英会話教室の帰り。何してんの?」と返された。
私「今からミッドタウンにバレンタインの買い出しをして、昼過ぎから未公開の映画にコメントを出す仕事があって、試写室に映画を観に行きます!」
ひとみん「ふーん。てか○○の社長が妹尾のこと怖いって言ってたよ」
私「え!まともに話したことないのに(笑)私で怖いならひとみんなんてもっと怖いでしょ(笑)」
ひとみん「知らないけど怖いって言ってたよ」
私は「いやいや!話の方向転換すごいし、確実にお前の方が怖いだろ!表情1種類しかねーじゃん!」と言いたい気持ちをグッとこらえ、「立ち話もなんだし、よかったらお茶しませんか?」と尋ねると「いいけど」とまた表情1つ変えずに返事をしてくれた。
ミッドタウンの中にあるジャンポールエヴァンでバレンタインチョコレートを買い、隣接するカフェでお茶をした。
相変わらず無表情のまま、彼女はパパ活やギャラ飲みについて教えてくれた。
彼女から発される言葉はTwitter通りの鋭さで、「この人芸風とかではなく、マジで失礼な能面なんだな!」とは思ったが、ここまで人に対して臆することや気遣うことなく生きれる彼女を「スゴイ...」とすら思い始めていた。なりたいとは全く思わなかったが。
小一時間話をして、彼女が人から嫌われる理由はよくわかった。そもそも本人が人に好かれようとなんて全くしていないし、彼女には「気遣い」という機能がついていない。
それでも、私は彼女にどこか魅力を感じていた。
その夜のこと。仕事終わりにひとみんから「飲み会してるから来ない?」と誘われたので、お邪魔させてもらうことにした。
この「タクシーとかお金もったいな」という彼女の発言にはとても驚いたのを今でも覚えている。意外と倹約家なのだろうか。
アマンド前に着くと、相変わらずの無表情で彼女は待っていてくれた。
連れていかれたのは、そこからすぐの博多もつ鍋屋の個室。部屋には30~40代ぐらいの冴えない男性4人が座っていて、女は私とひとみんだけだった。
ひとみんから男性たちの職業や住まいなどを紹介されたが、彼らは会社経営者、エステ経営者、元SBCドクター、自称投資家(?)の方たちで、普段、ひとみんがTwitterで言っているような、いわゆる有名社長や大金持ちとはかけ離れた印象を受けた。
しばらくすると、その会に1人の女の子がやって来た。
小柄でいたって普通の女の子。
彼女は終始ニコニコしながら男性たちの話を聞き、ひとみんに媚びながら私にもとても気を遣ってくれた。おそらく、私のこともひとみん的なラスボスかなにかだと思ったのだろう。(側から見たら絵面は相当キツイから...)
それから1時間程が経って、飲み会は終了した。
途中でやってきた女の子はそのまま帰って行った。
隣で帰り支度をしているひとみんをふと見ると、カバンに現金をそのままぶち込んでいた。私が「それどうしたの?なんちゅう入れ方してんの(笑)」と言うと「ギャラ」とだけ答えた。
そして、ひとみんにはさっきの女の子からLINEが来ていた。ひとみんに対する丁寧すぎるほどのお礼と「ギャラもタク代もなかったのですが...」という内容だった。
私はようやくここでこのヌルッとした謎の飲み会がギャラ飲みだったことに気が付いた。ひとみんは女の子に「ギャラ貰えない理由は自分で考えて」とだけ返していた。
おそらく、ひとみんのカバンの中に入っていたお金はひとみんが男性たちから前払いで頂いたギャラで、それを彼女が女の子に配当する流れだったのだろう。しかし、女の子は1円も貰えずに帰っていった。
マージンを100%ぶん取られた人を初めて見て、さすがに女の子を不憫に思った。
その女の子が場を盛り上げたわけではないが、盛り下げることもなく、終始にこやかに周囲に気を遣っていた女の子が労働の対価を貰えないだなんて。
"ギャラ飲み"という遊びの延長のようなものでは、これが普通なのだろうか?
ちなみにこの会に来ていた男性がどのくらい冴えない方だったかは、この会話を見ただけで分かってもらえることだろう。
深夜、女を家に誘うのに「飼ってるミニチュアダックスフントを見にこないか?」なんて常套句を使ってきた。
世の中、どこへ行ったって弱肉強食の世界だということを忘れてしまってはならない。そんなことを感じた初ギャラ飲みだった。
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