【伊丹ミュージアム】ピーター・シス 闇と夢


職場が辛い、自信が持てない、そんなあなたの毎日が愛おしくなる、実践アドバイス型カウンセラー、


根本 ゆか こと、

ゆか姐(Twitterはこちら)です。


※根本の屋号は師匠の根本裕幸さんから、非公式でお借りしております。


学歴もコネもないのに会社を牛耳ったゆか姐ってどんな人?というのはこちらの「女帝へのストーリー」をお読みください!




このブログでは、頑張る生き方に違和感を感じるあなたが、毎日が愛おしくなるよう、心のお話をお伝えしております。


映画「アマデウス」のポスターも手がけた、絵本作家ピーター・シス。

​最近見ていた「鮮やか!」「パワフル」な絵とは違い、柔らかく細かいけれど、沁みわたる絵。




今日もブログを読みにきてくださり、ありがとうございます。



働く女性の愛おしい毎日を作る女帝マインドカウンセラーのゆか姐です。


いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。



ピーター・シスって誰?って思っても、絵を見るとどこかで一度は目にしてるくらい、「あれ?これ見たことある」ってのが見つかる、ピーター・シスの闇と夢展。



最近、ギリギリまで粘って「あ、もう展示期間が終わってしまう…」というときに、見に行く事が増えてきたんですが、


こちらもそんなギリギリのタイミングに間に合った、展示。


ピーター・シスの闇と夢

最近いい写真加工ソフトを手にしてしまい、すんごい美化されてるけど、これを使うと気分上がるのでしばらく使います笑


こちらは、展示会場の伊丹ミュージアム内の彫刻。ピーター・シスは、撮影NGなので、写真は撮れません。


冒頭にも書きましたが、ピーター・シスは映画アマデウスのポスターも手がけた、絵本作家であり、イラストレーターでもあります。


元々は、チェコスロバキア出身でしたが、アメリカに亡命。


チェコスロバキア時代は、検閲に苦しみながらも、芸術家の両親の元、絵を描いています。


その時の絵の一つに、とても興味深い絵がありました。



真っ白な壁の前で、1つの絵を描く少年。そこから、たくさんの人が壁に絵を描きはじめます。しかし、それを軍または警察のような人たちが、上から白のペンキで消します。

しばらくすると、また誰かがその塗り替えられた壁にまた絵を描き始めるんです。

そして、それを消す警察。

警官が見張る中、自転車で刷毛を片手に壁に色をつける少年。



この一連のイラストの壁の横には、あるビルが立っていて、中の人はその一部始終を見ています。


そしてよくよく見ると、壁の落書きを見つけると、電話をかけているんです。(おそらく通報)



少年時代の経験や、その時代のチェコスロバキアの人たちの性格を表す絵などから見ても、国の情勢が人に与えた影響が色濃く反映されていました。


また、アメリカに移った後も、イラストレーターとしての挫折、経済的困窮から、自分の画風の確立などがあり、


ピーター・シスらしい、細かい点で描く手法が確立されていきます。


今回の展示、何がいいって「ここまでしか近づいたらダメですよ」っていう、線とか柵がなかったので、細かいペンのタッチが間近で見られたこと。



ほんとに細かいし、絵の中にも迷路みたいなものがあったり、建物で構成された街が猫の形になっていたり。



現実の中の規制が強い時代背景があったために、より想像についてもピーター・シスは信念を持っていたことが解説にも書かれています。


また、絵の周りの縁の部分にも、スタンプや絵を施してあり、本当に1枚の紙の隅々まで気が抜けない緻密さがあるシスの絵。


じっくり見ながら回ると、あっという間に時間が過ぎてしまうんですが、量もあったので、全てをじっくり見ることから、


これは!ってものだけピックアップしてじっくり見る方法に変えて、何とか最後まで見ることができました。



今回の展示は映像作品もあったり、絵本の原画や挿絵の原画もあり、ほんと見応え十分!


コラージュ作品もあったし、下絵やコンテなどもあるので、全部を見ると言うのは、私には難しかったです。


どんな絵にも、しっかり細部まで書き込まれてあるのは、シスが病気で横になる時間が長かった頃、1冊の本を隅々まで読んだ経験からだとありました。



たしかに、今と違ってネットでザッピングするなんてことがない時代がある、私としても何となく経験があるなぁなんて思い出したり。



小学生でお小遣いでは、買える本が少なくて、友達に借りた漫画の本を何度も何度も読むしかなかった時代。


何度も何度も読むからこそ、細かい部分までしっかりじっくり見ていたなぁって思い出したんです。



最近、そんな経験も減ってきたから思い出すことのなかった時代。



子供のコロ、じーっと飽きないよう見つめるのであれば、こういった繊細な絵の方が楽しかったなぁと思い出しました。


繊細で細やかといえば、1枚の絵の中にたくさん書き込まれたイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、



ときにシスの絵は青の中に3つだけ小さなヨットが浮かぶ絵があったり、


ガリレオの生涯を描いた作品にも、余白を生かした絵を描いているものもたくさんあります。




何を書き、何を書かないのか。



そういったものを「下絵」を描き、また題材についてもしっかりと調べるシスの、表現についての熱を感じました。



鮮やかであるけれど、ときによくわからないものも出てくるシスの絵。


アニメーションの映像については、私は何が表現されてるかもわからず…。


全てがわかるわけじゃないのは、人のことも同じこと。わからないも、ありだよねーなんて思いながら見てました笑。



アメリカに移り、点で描く作風を手にしたシス。

そこには、他者との差別化、自分にしか描けない唯一無二の描き方にこだわっていました。


膨大な時間と体への負担も大きい方法であるにもかかわらず、貫いたシス。



絵を描くこと。


自分が絵を描く理由となる居場所を持つこと。


それがシス自身が一番望んだものではないか?と私は感じました。


アメリカで家族を持ち、子供も2人生まれ、子供たちを見つめていく中で、自分の細かく難解な絵を子供は本当に喜んで見ているんだろうか?と疑問を抱いたシス。


その後の絵のタッチがガラリと変わります。

絵本作家として、子供たちが喜んでいるものや、好きなものをリサーチし、絵本に反映させたシス。


点で構成された絵から、とってもシンプルで、少しだけ子供たちが見つけたら嬉しくなるような仕掛けが組み込まれた絵などが展示されていました。


そして、そんな自身の子供たちが主人公の絵本を書くシス。


絵を通して愛を表現し、その表現方法が「相手に伝わるもの」に変化していく。



パートナーシップやフレンドシップにもつながる、「自分の愛し方」から「受け取りやすい愛し方」への変化を、この子供達への絵本から感じました。


展示は3つの部屋で行われ、最後が地下に続きます。


そんな子供たちはアメリカで生まれているため、シスの故郷である、チェコについて知りません。チェコ語も話せません。


そんな子供たちがいつか、自分たちのルーツを知れるようにと「三つの金の鍵」という絵本を描いたシス。


そこには、プラハの3つの伝説に合わせて、金の鍵を集め、家に帰っていく話。


展示室のところで実際に販売されている絵本が読めたので、私も読んで見たけれど、展示室でざっと読むには情報量が多くて、大人も十分しっかり読める絵本。


そして、私には馴染みのないプラハのいろんな伝説やお話を見ていくうちに、プラハってどんな街なの?このお話ってもっと詳しいのはあるのかしら?と、好奇心が広がっていきました。


全部見終わったら、階段で地上に!エレベーターがあったけど、建物フェチとしては、この螺旋にそそられる。


螺旋だぞ!っていう、ちょっとテンションが上がった私。記念撮影。笑


今回、前日にノースリーブで家の中を彷徨いていたせいで、鼻風邪を引いてしまい、体力が持たず、期間最終日に行ったことが悔やまれる…。


細かいからこそじっくり見たい作品がたくさんあったし、アメリカというルーツがさまざまな国の人から得たものを絵にした作品の中には、日本の髷を結った顔もあったり。


チベットに行ったシスの父親が、検閲を恐れて隠した赤い箱の中に、父が大切にしていたチベットの思い出の品があり、


父からチベットに行った話を聞くのが好きだったシス。



それを何十年か後になって、病床の父親を思って描いた作品の赤い箱の描き方が、私にはグッときたんです。


チベットの絵には、色をモチーフに3枚の部屋の絵があり、青の部屋、緑の部屋、赤の部屋など、名前がついているのですが、


その部屋のイメージの中に出てくる椅子と、父の部屋という絵の椅子が同じで、


父の部屋で聞いた話から想像したであろう、シス少年の目線がそこに入っている気がして、



なんだか、そんな少年時代を思い出す今のシスの切なさや、人が描かれない父の部屋は暗く、机の上に飾られたものなどはかろうじてシルエットがわかるくらいなのに対し、



一際鮮やかに描かれている赤い箱には、思い出を象徴するように、箱の上に枯葉が一枚描かれています。


もうその箱を開けて、昔のようにその話を楽しげに繰り返す親子はそこにはいないけれど、


とても大切で意味のある思い出である、その赤い箱。


その絵を見て、3年後亡くなった父はどんな風に感じ、何を思ったんだろう?成長した親子は、その絵を前に何を話したんだろう?



そんなことを思いました。



絵本作家さんたちの絵を見にいくと、忘れていた過去の思い出が蘇ってくるという経験は何度もある。


楽しかったこと、切なかったこと、悲しかったこと、嬉しかったこと。



子供の頃の自分の感情も、今と同じくらい繊細で、ただそれをうまく表現することはできなかった。


だからこそ、たまにこうして絵本を通じて、過去の自分の気持ちを今の自分が言語化し、何度も感じることって、自分原点を思い出すことにもつながるし、


自分の成長を確認することもできるし、自分が今これから何を与えられるかも、気づけるなぁと思いました。



今回はここ最近続いた情熱が力強い色や油絵の濃厚さなどで表現されたものとは違い、



もっと持続性のある情熱、静かな情熱を通して細やかな表現が沁みてくるような絵をたくさん見ることができました。



大胆さも繊細さも併せ持つものが好きな私。



今回もとても面白い展示でした。



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●120分:38,500円(税込)



●90分:33,000円(税込)



●60分:29,700円(税込)


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継続コース


●120分:3回コース

38,500円(税込)×3回=115,500円(税込)

93,000円(税込)(20%オフ)


●90分:3回コース

33,000円(税込)×3回=99,000円(税込)

80,000円(税込)(20%オフ)


●60分:3回コース

29,700×3回=89,100円(税込)

75,000円(税込)(20%オフ)







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【プロフィール】

●就職氷河期に新卒から半年遅れで建築業界の商社へ入社、勤続20年以上。6年目より女性社員のまとめ役(姐さん)を任命される。その後管理職を経験。

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ポンコツ新人時代から振り返った私のお仕事人生はこちら!

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●20代半ばで結婚するが、2年で夫が家出。その後夫婦生活復活し、現在もパートナーとして結婚生活16年。去年夫に癌が見つかり一年の闘病生活を支える。

その頃の心境はこちらの記事をどうぞ



●2020年に予約の取れないカウンセラー根本裕幸さんに師事(お弟子制度3期卒業)


●現在はカウンセリングを主に、毎月1回「心のお稽古部」を開催。



不定期に「お茶会」などで、私との交流の場を持ち、「集まった仲間と心の話を気兼ねなくできる場所」を作っています。

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