富士山も垣間見るなり芝桜
( ふじさんも かいまみるなり しばざくら )
先週末は、関東(中部)近辺の花の名所を巡るツアーに参加した。一日目の午後は、山梨県の富士本栖湖(もとすこ)リゾートで毎年開催される「富士芝桜まつり」の会場を訪れた。
富士山麓の広大な敷地には、約50万株の「芝桜」が植えてあり、ピンク、紫、白などが織りなす大パノラマが広がっていた。また、東南の方向には、その会場を見下ろすように、残雪を湛えた雄大な富士山が見えた。
本日の掲句は、その様子を詠んだものである。中七を「垣間見る」としたのは、富士山の頂上が雲に覆われていて、雲間から「芝桜」を眺めていると表現したもの。
*垣間見る(かいまみる):物の間・すきまからこっそりのぞく。ちらと見る。
尚、「芝桜」は春の季語だが、本栖湖は標高約900mの高地にあり、季節が平地より1か月ほどずれているようである。
ところで、「芝桜」に関しては、去る4月23日に取り上ているので、「芝桜」の関連句や参考句及び概説についてはそちらをご覧いただきたい。
4月23日記事 ← クリック
したがって、以下では、会場で撮ったスナップ写真を何枚か掲載するにとどめたい。