季節:新年 季語:初日の出
松山城スマホ構えて初日の出
まつやまじょう すまほかまえて はつひので
四国ツアー日目は松山市の道後温泉に泊まり、翌朝6時にホテルを出た。松山城から初日の出を見るためである。松山城は松山市の中心部に位置する勝山(城山)山頂に位置し、ロープウェイを使って登城。本丸広場で日の出を待った。
現場に着いたのは7時前だったが、既に大勢の人が集まっていて、身動きができないほどの混雑ぶり。皆が見ている東の空を見ると、仄かに茜色(あかねいろ)がさして、それがだんだんと濃くなっていく。
初日の出の時間は7時12分頃と事前に聞いていたので、その時間が近づくと狙い定めカメラを構えて待った。しかし、何故か一向に出てこない。雲が覆っていたためかもしれないが、結局はっきり見えたのは7時半過ぎだった。
掲句は、その時の様子を詠んだものだが、雲に少し隠れているとはいえ、濃い朱色の初日の出を見た時はさすがに感激した。暫くすると、その光は眩しくて直視できないほどになってきたが、こうなると長居は無用と皆ローウエイに向けて動き出した。
【松山城】
愛媛県(旧伊予国)松山市に築かれた日本の城。別名金亀城(きんきじょう)、勝山城(かつやまじょう)。江戸時代に同地などを治めた伊予松山藩の藩主居城および政庁として築かれた。天守は江戸時代後期に再建されたもので、現存12天守の中で最も新しい。
ところで、城名など固有名詞を入れた句は、通常は別に季語を入れるので、加えるべき語句は僅かになる。掲句の場合、「松山城」という固有名詞と「初日の出」という新年の季語を使ったので、中七を何にするかが考えるポイントになる。
その過程で以下の句なども検討したが、結局は掲句に落ち着いた。
始まりは松山城の初日の出
松山城人混みに見る初日かな







