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紙パルプ業界紙。月3回発行。の公式タワゴト、ボヤきその他(笑

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奥山優奈がセッターとしてゲームメイクしていくというよりも、チームメイトたちが奥山を盛り立てて、彼女にしっかりとセッターの仕事をしてもらおう、という感じがしました。みんなで力を合わせていいトスを上げさせようとしている感じ。個々人の責任意識が高いNECならではのやり方のように思えて、見ていて勇気の出る試合でした。ただ2試合とも勝てなかった。
 
セッターに奥山を起用しての、1月6日、7日のレッドロケッツの闘い。

 

セッター奥山の右手の甲にマジックででっかく「大丈夫(^○^)♪」と書いてあるのがチラッと見えた。

 

 

 

ひとりの人間を勇気づけるために、これ以上のコトバはない。


 
 
 
イギリスの名チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレの生涯をつづった映画の中に、いま溜め込んでいる涙ぜんぶを出し切ってしまうような、そんな感動的なパッセージがあった。
 
ずいぶん前に見た映画なので、記憶があやふやですが、確か、その感動の台詞と一緒のコトバだったような気がします。違うかもしれないですが、奥山の手の甲を見て、急にその映画のことを思い出してしまい、胸がぐっときましたよええ。前の晩に飲みすぎたわけじゃないですから。感動したわけです。
 
邦題が「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」。原題が「Hilary and Jackie」。音楽にエルガーのチェロ協奏曲のこれもまた胸に迫る旋律がすごく印象に残っていて、今の時代、アマゾンでDVDすぐ手に入る時代なもので、便利なんだけどなんというか思い出の余韻というものがなくなってきた……
 
でも、レッドロケッツの面々がデンソー相手にガンガン闘っていた真っ最中に、奥山の手の甲のおかげで久しぶりに感動の余韻を思い出しました。
 
奥山のサイン出しのしかたがかわいいのと、彼女じしん、まわりが見えるようで見えていないのがこっちにも伝わってきて、そこをチームメイトがバンバン声かけて支えていたのがよかった。
 
最後の第5セットの、どっちにころぶか分からない競り合いのとき、セッターは途中交代の山口だった。かなりいい流れがNECに来ていて、山口のまま突っ走るかに思えたのですが、最後の最後に山田監督はセッターを奥山に戻したんすよね。
 
替えなくてもそのまま押し切れる感じがしたんですけどね、なぜ?って感じでしたけど、わたしなりに思ったのは、
 
やはりこの試合、セッター奥山のゲームメイクで勝ちたいというのがあったのではなかろうか?
 
奥山の足がちょっと具合悪くなったりして、途中で塚田にしたり、山口にしたりと、いろいろやったわけですが、デンソー相手に今シーズンは毎回大激戦を展開してて、今回こそ総力戦で勝ちたい気持ちがめっちゃあったと思いますけど、それをぜんぶひっくるめて奥山を使って勝ちたいという感じがしました。
 
そこはぶっちゃけ、煎じ詰めれば、NECにというよりも、わたしの中にそういう気持ちがあったってことですかね(笑)
 
この一戦をすり潰してでも奥山のトスで勝ちたい、という。これは完全にわたしの空想なので、当たってないと思います。でももし万が一、そんな思いでチームが動いてたとしたら、すごすぎるかな~。
 
フェイスブックでチラッと見かけましたが、レッドロケッツのゲームレポートの中で、奥山は「自分の出来は45%ぐらい」みたいなことを話していて、次もっとガンバルと言っていたようですが、それで行くと75%ぐらいの出来で勝てるという勘定になりますかね( ^^) 
 
翌日の久光戦はストレート負けという惨敗でした。見ようによっては中身の詰まった負け、とも言えるかもしれないですが、配信で2回見て、わたしは惨敗だと、ファンとして感じました。これで今季、久光相手に1セットも取れなかったということなんですかね?本物はやっぱり甘くない。