編集雑記「〝万物は流転する〟業界紙記者ほろ酔い鼎談」 | 紙業新報のブログ

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紙パルプ業界紙。月3回発行。の公式タワゴト、ボヤきその他(笑

小紙12月15日号に掲載。

文章のおかしかったところ少し変えました。

 

 

 

 

〝万物は流転する〟業界紙記者ほろ酔い鼎談

 

 

 

 

全段連記者懇(記事3面に掲載)の終了後、同業他社の記者氏二人に「どうよ?」と誘われ、三人で九段のイタリア料理屋に行った。そのときの雑談が面白かったので、今年の当コラムの締めとしたい。

▽記者A「いま田中角栄の本いろいろ読んでるんすけど、あの人やっぱ凄いすよ、今の日本のかたちをね……」

記者B「そう。中国のほうで今、角栄をさかんに研究してるでしょ」A「やっぱりそうすか。やはり田中角栄は新潟という、裏日本とのルートを、日本の基盤を、しっかりと作った人すよ」記者C「新潟付近は昔から人口が多くて栄えてた」B「そう。日本を繋いでいくという整備をやったのが角栄。それを今、中国が学んでるのね」

▽C「中国版のグローバリゼーションてのは、昔は鄭和がやってたすよね、海で」B「そうね。侵略ではなく交易で世界と繋がろうとした。ところが途中でやめちゃった。自国一国だけでも国を賄えちゃうから……」C「その次に大航海時代が始まった。欧州版グローバリゼーション」B「彼らも当時、人口増が問題になってきてたわけよ」C「十字軍とかもあって」B「そう、そういうのもありーので、対外的に出て行く機運が高まってね、当時」

▽A「やっぱ中国を見てますと、『やる!』て決まったらどんな手使ってもやってもやりよりますから(笑)規制打ち出したり30万㌧以下の工場、ほんとにあれ潰しますよ」B「そうだね……」C「そうやりつつ、角栄流も取り入れて国を強くして外に出しゃばる感じ?」

▽A「そうでしょ。そして世界にも出て行きはりますよ」B「昔は海で一回やったけど今はもう国内だけだと先がもう見えてるわけでしょ?だから世界。一帯一路」C「ある意味、中国の角栄てのは、東京側と裏日本の新潟を繋いだみたいに、中国本土と欧州を道路作って繋いじゃうみたいな?」AとB「笑」C「ユーラシア大陸の西海岸ですもんね、ヨーロッパ」B「まあね(笑)」

▽……この鼎談さながらに、まさに、万物は流転し、移ろいゆく。そしてこの先世界は、どんな生成と変容の場となるのか?