ココロはどこかに行きたいみたいだ
だけど僕は知らん顔をしている
ココロは僕にどこか行ける所はないのかと空耳で問いかけている
だけど僕は知らん顔をしている
しばらくすると
タバコを欲しがる
冷たいコーヒーを欲しがる
僕は答えてやる
レンジフードの下に椅子を持っていき
冷蔵庫から冷えたアイスコーヒーを抜き取る
グラスに氷が渇いた音をたて
僕は腰掛ける
タバコに火をつけ
世界を曇らせてみる
しばらく黙ってろよ
苦い味が闇に絡まり
沈黙を形どる
向かい合ったまま
視線はもう離さない
ルーレットが回る音を聞いたけどすぐに消えた
タバコは吸殻へ
コーヒーは胃袋へ
時間が転がってくる
そして地べたに落ちたもの全てを巻き取っていく
ココロはまだここにいる
無事だったんだね
そう簡単には消えたりしないか
もう一本
タバコを曇らせてみたくなった