★ ６０代以降の生き方の根底にある不安が不倫を助長させる

★ ６０代以降の生き方の根底にある不安が不倫を助長させる


２０代後半から子育て家事仕事に追われ
薄々感じていた夫との距離。

日々に追われれば追われるほど離れる夫との距離。
夫も距離は感じていたはず。それでもお互い向き合わずに過ごしてきた。
何よりも夫は
子育てに協力することも家事を手伝ってくれることもなかった。

そんな夫の態度に深い関係を築きたいとは思えなくて
１５年以上セックスレスでもあった。

夫との距離を見れば見るほど向き合う気力もなく時間だけが過ぎていく。
私は私で子育てをしながらも
生きている意味を失うこともあった。なぜ私たち夫婦が一緒になったのか。

そんなとき夫と激しく喧嘩になった。
気持ちが離れたもの同士の喧嘩はふたりの関係を深めるだけの力はなかった。
喧嘩後、数ヶ月で離婚をした。

子育てはひと段落したものの
シングルで育てるには生きる中心はまだ子供にある。
離婚への罪悪感も伴ってか苦労させたくないという気持ちが強く出るからどうしても子供に目がいく。

少しずつ手が離れたとは言え
シングルで育てるには親の目はひとつ。
一人でしんどいと感じた時、夫はいるだけでも助かっていたんだと実感する。

夫は居るだけで助かるのかもしれないが
いつからか居ることで息がつまるのなら
ひとりでなんとかやらなければいけないと親としての自覚が戻る。

しかし、追われる日々は終わりのない家事をしているようなもの。
終わりが見えない。
いつ終わるのだろうと感じ時
もし子供がいなかったら一人で楽に生きていたのではないかと頭をよぎる。
よぎっては母親として何を考えているんだと自分を責めることもあった。

何も感じないまま
何も考えないまま過ごしていく中で
やっと子供から手が離れたと思った瞬間一気に不安が押し寄せてきた。

私はこれからどうなるんだろう。

私は何をしたいのかわからなくなった。
何を基準に生きればいいのかわからない。
好きなことも趣味もない。

子供から手が離れると自由な暮らしが待っているんだ！
これから好き勝手して自由に生きれる！と思ったが
自由などなく、逆に今後の生活が見えなくなり真っ暗な景色が広がった。

パートナーもお金もスキルも趣味もない。
頼れるものは何もない。

チャレンジする年齢ではない。
経験があってその経験がお金になるスキルなんて全くない。
ふと自分が老いの時期にいるんだと思うとさらに不安は恐怖へと変わっていた。

そんな時、既婚者である男性に出会った。
男性と会う時間が増えていくと
これまで抑圧してきた頼りたい気持ちと依存したい気持ちが強くなっていった。
男性はお金もあり優しかった。
頼るものが何もない私にとって既婚者とはわかっていても
もう一人ではない、頼りたい、依存したい気持ちが理性を超えてしまった。

>取り返しがつかない関係に陥ってしまったことはわかるが老後の不安を考えれば離さずにはいられない。

＊

最初の流れでは共感できる部分もあったかと思います。
最後はだからといって不倫は最低だ！と怒りを感じたことでしょう。
６０代で不倫をした妻の心境を振り下げると
年齢による生きる不安が不倫を助長させるのでした。
６０代以降の不倫問題が増えています。


いとうゆうじでした。

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