自律神経と免疫 | アトピー改善に取組む整体師のアーユルヴェーダライフスタイル

アトピー改善に取組む整体師のアーユルヴェーダライフスタイル

北海道江別市の整体院 『早出整体院』のブログです。
4Lifeトランスファーファクターの販売代理店です。

アーユルヴェーダライフスタイルを日々実践し、健康とは何か、幸福とは何かを追求しております。
自身の経験をもとにアトピーのお役立ち情報も記しております。

自律神経と免疫

 

自律神経と免疫には密接な関係があります。まずは自律神経についておさらいします。

 

自律神経とは様々な神経系の中で、特に内臓などの自分の意志ではコントロールしていない部分を司っています。呼吸や血流や消化、おしっこを作ることも、血糖をコントロールすることも、汗をかくことも、私たちの身体は自動的に行われています。これが自律神経の働きです。

 

自律神経には二種類あり、交感神経と副交感神経に分かれます。

 

活動状態、緊張状態の時には交感神経が優位になります。

<交感神経優位の身体的特徴>

 

・脈拍が速い

・呼吸の促進

・末梢血管の収縮

・消化が抑制される

・瞳孔が拡大

・皮膚血管が収縮

・尿をためる

 

休息状態、リラックス状態の時には副交感神経が優位になります。

<副交感神経優位の身体的特徴>

 

・脈拍が遅い

・呼吸の抑制

・末梢血管の拡張

・消化が促進される

・瞳孔が収縮

・皮膚血管が拡張

・尿を出す

 

私たちは活動と休息、昼と夜、緊張とリラックスのバランスを保ちながら生活をしています。少しくらい無理をしても大丈夫ですが、例えば慢性的に緊張状態が続いたり、極度のストレスがかかったりすると自律神経のバランスを崩してしまうことがあります。自律神経失調症という言葉もあります。

 

この大切な自律神経の働きと免疫が深く関わっています。交感神経が優位の時には顆粒球が増大し、副交感神経が優位の時にはリンパ球が増大します。顆粒球は「貪食能」と言う働きがあり、細菌や異物を食べます。とても大切な働きなのですが、増大しすぎると炎症を誘発し、活性酸素も大量に作ってしまいます。その結果慢性炎症(糖尿病、リウマチ、肥満)や癌を発生させてしまうのです。

 

ストレスが癌の原因というのはそのためです。ストレスとは心にかかる負荷ばかりではなく、異物を食べることも身体に負荷がかかります。食品添加物や農薬、化学合成された薬、電子レンジで温めた食品は顆粒球を増大させます。これらはずっと以前から癌の原因と言われ続けているものですが、まったくその通りなのです。

 

また顆粒球の貪食能では、ウイルスは退治できません。ウイルスはとても小さいのでリンパ球が担当します。良い食事、良い睡眠、リラックスした心の状態は副交感神経が優位になりリンパ球を増やします。

 

風邪予防も癌予防も副交感神経が大事なのです。

 

ただし、ここで大事なことがあります。それは私たちは副交感神経をコントロールできないということです。私たちがコントロールできるのは交感神経だけです。例えば、良質な睡眠を目指す場合どうしますか?直接そこを目指すことはできないのです。

 

まずは良質な活動を目指すしかないのです。副交感神経、すなわち良質な睡眠はその結果でしかないのです。

ストレスや心配事を直接無くすことはできないのです。活動によってストレスの原因をひとつひとつ解決し、心配事をひとつひとつを解決していくことでしか、リラックスは得られないのです。

 

副交感神経は交感神経の結果です。睡眠薬とか精神薬に手を出す人はその活動から逃げて、安易な方法を選んでしまったのです。

魔法のように眠れるかもしれません。

魔法のように心配事がなくなるかもしれません。

 

しかし、それは本当の解決になっていないのです。大切な自律神経と免疫についてもっと深く知りましょう。