免疫システムから見たアトピー | アトピー改善に取組む整体師のアーユルヴェーダライフスタイル

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北海道江別市の整体院 『早出整体院』のブログです。
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アーユルヴェーダライフスタイルを日々実践し、健康とは何か、幸福とは何かを追求しております。
自身の経験をもとにアトピーのお役立ち情報も記しております。

いつもありがとうございます。東洋医学総合整体師の早出正人です。
今日はアトピーについて、今までの知識を総動員してまとめてみようと思います。アトピー発症の要因から解決のヒントまでどうぞ参考にしてください。

バランスが崩れている
なんのバランスが崩れているかというと、白血球内にある生体防御システムについてです。
生体防御システムは通常このようなバランスで存在しています。
・マクロファージ 5%
・顆粒球 60%
・リンパ球 35%

このバランスは常に一定に保たれているのではなく、活動状況によって変化します。日中に一生懸命仕事をしているときなどは顆粒球の割合が増して、リンパ球の割合が減ったりします。
一日の活動の中で増減しますが、だいたい次の日の朝には元通りになっているのが健康な人です。

また、季節によって微妙に変化もします。夏はリンパ球が優位になり、冬は顆粒球が優位になります。春や秋は季節の変わり目で、ちょうどバランスが不安定になるときです。

このバランスを決めているものが「自律神経」です。

大人アトピーは顆粒球優位
ストレスが加わり交感神経が優位になると顆粒球が増大します。その状態が慢性的になるとバランスが崩れて元通りにならなくなってきます。
顆粒球の元々の働きは、生体防御の中でも比較的大きな細菌や異物を攻撃することです。
「貪食能」という働きで、細菌や異物などを丸飲みし、無毒化しそのまま死骸となります。それが「膿」です。
寝不足の次の日に顔に吹き出物が出るのはまさにこれです。

ちょっとした吹き出物くらいならよいですが、さらに慢性的にその状態が続くと顆粒球はどんどん攻撃をし続けます。傷ついた細胞を食べて「膿」となります。小さな吹き出物だったはずが、化膿性の炎症を起こして広がっていきます。
体の中でも顆粒球の攻撃は起こります。
食品添加物や未消化のタンパク質などに攻撃を仕掛けて「膿」となります。そのような残骸はリンパ管を通って処理されますが、だんだん処理が追いつかなくなりリンパが腫れて、むくんできます。

皮膚では化膿性の炎症が広がり、体はむくんできます。傷口からはリンパ液が漏れ出すようになってきます。痒みが生じ、掻くとそこがまた異常事態発生となるので顆粒球が増大します。
さらにこれによって睡眠不足になると最悪です。また顆粒球が増大して収拾がつかなくなります。

はい。これで大人アトピーの完成です。

どうする!!
まずは十分な休息が必要であることは言うまでもありません。炎症が起きているのですから安静にするのが一番です。
しかし、それだけではなかなか治りませんね。体を休めて動かさなくても、体の中の生体防御システムが狂ったように活動しているのですから、休んでいることになりません。

1ヶ月仕事を休職して、ちょっと良くなって仕事を再開したらやっぱりダメだったという話しも聞きます。
ちょっと休んだくらいではどうにも治らないようです。

もう一度最初に戻ります
生体防御システムのバランスはこれくらいが正常です。
・マクロファージ 5%
・顆粒球 60%
・リンパ球 35%
今まで顆粒球の増減について述べてきましたが、今度はリンパ球に着目してみましょう。

免疫力に深く関わるリンパ球
リンパ球が増えることで、一般的にはほとんどの病気が治っていくことがわかっています。まずはリンパ球の働きについて確認してみましょう。

リンパ球の二つの系統
・NK/T細胞系統
・B細胞系統

NK/T細胞系統は異物を認識するためのレセプターを持っています。異物に対して分解酵素を出して死滅させます。
特にNK細胞‐ナチュラルキラー細胞はパーフォリン、グランザイムと呼ばれる特殊なタンパク質で癌細胞も死滅させます。

私たちの体は健康な人でも毎日癌細胞が生まれたり、ミスプリントの細胞が生まれているといいます。私たちが健康を保っていられるのはこのリンパ球の働きのおかげなのです。

もう一つの系統にB細胞系統があります。
B細胞にもレセプターがあります。これを免疫グロブリン(Ig)といいます。IgEとかIgAなど聞いたことがある人もいるでしょう。
B細胞の過剰な反応が、一般的には無害な異物を有害だと認識するために、アレルギー症状を引き起こしてしまいます。

免疫グロブリン(Ig)は顆粒球と一緒に働きます。細菌や異物などの抗原を認識すると顆粒球が持っている貪食能(細胞内に抗原を取り込んで処理する能力)を促します。
これが「オプソニン化」という働きです。

また「炎症反応の誘発」というパターンがあります。
Igが肥満細胞や好塩基球に結合し、それが抗原と反応するとヒスタミン、ロイコトリエン、セロトニン、アセチルコリン、プロスタグラジンなどを放出します。
これがアレルギーの炎症とを誘発します。

ちょっと話しが難しくなってきましたが、アトピー改善のカギは生体防御システムのバランスを正常にすることです。そのためにリンパ球のNK/T細胞系統とB細胞系統の数を増やし、強化することです。ただ単に数を増やし、強化するだけだと逆に「アレルギー反応」になってしまうので、正常な働きをサポートしなくてはなりません。

これが解決の最終ポイント
・マクロファージ 5%
・顆粒球 60%
・リンパ球 35%

たった5%のマクロファージがカギを握る
抗原が入り込んだときに、リンパ球の分裂に関わってくるのがマクロファージです。
マクロファージはサイトカインと呼ばれる物質を出します。これはマクロファージとリンパ球の間、あるいはリンパ球同士での情報伝達を行なう物質で、インターフェロン、インターロイキン、TNFなど50種類ほどが知られています。

異物が体内に入り込んできたとき、マクロファージはその異物に応じて異なったサイトカインを出し、リンパ球に活動の指令を出すのです。

戦いが終わると、リンパ球は再び休眠状態に入ります。このとき、一部のリンパ球が抗原を記憶しています。そのため、この次に同じ抗原が入ってきたときには細胞分裂が早く行なわれ、病気が悪化する前に治してしますのです。
これがいわゆる免疫といわれるものです。


以上
免疫学の安保徹先生の著書を繰り返し、繰り返し読み、アトピーについてまとめてみました。
私はこの理論のおかげで、「やるべきこと」が見えアトピーが治りました。
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