Teamスサノオで~す
おかげさまで、
昨日瀬織津姫(せおりつひめ)の記事を書いたところ、
たくさんの反響を頂き、
ありがとうございます。
頂けたたくさんのその声が、
尚更僕らの背中を押してくれている。
そんな気がしてなりません。
そんな僕らは今日、
大阪南部は千早赤阪村にある、
瀬織津姫が鎮まる建水分(たけみくまり)神社に向けて、
車を走らせていた。
僕らの今日の旅は始まる。
ス「休むヒマなしとは、このことやな」
あ「いや、本当に(笑)
このスサノオシリーズが始まったのが、
4月28日。
毎日休まずに更新してますけど、
もう連続130回以上(笑)
ネタも尽きそうなものですけどね」
ス「まぁ成長とはそういうものや。
進めば進むほど、
新しい知識や経験が、
インプットされればされるほど、
新しい世界が次から次へと見えてくる。
そしてそれが神の導きでもある」
あ「そうなんですか?
まぁ確かにここまで流れるように、
毎日、毎日新しい展開が生まれるのは、
普通じゃないと思ってますけど」
ス「そういう縁を、
俺を始め、色んな神々が繋いどるということや。
今回で言えば恐らく…」
あ「?」
ス「『瀬織津姫』がな」
あ「……」
大阪の中心部から、
車で約1時間。
(昨日の玉置神社に比べたら、遥かに近い)
そうして僕らは、
瀬織津姫を祀っているという、
『建水分(たけみくまり)神社』に到着した。
すごく失礼なことを言っていいですか?」
ス「お前は喋るだけで失礼を生み出す、
『失礼製造マシーン』やけど。
なんや?」
あ「僕、実は瀬織津姫のこと、
ほとんどと言っていいほど、
知らないんです」
ス「…やろうな。
まぁそもそも瀬織津姫は、
古事記や日本書紀に登場する神ではない」
あ「…ですよね。
でも、名前は何度も聞いたことがあるし…、
一部では圧倒的な人気を誇る神さまでもありますし…」
ス「諏訪のタケミナカタと同じ、
当時の権力者たちが、
封印してもしきられへんかった神ってことやな」
あ「…なぜ?」
ス「なぜ封印する必要があったのかって?
神を、
封印する必要がある理由というのは、
大概の場合、
当時の権力者たちにとって、
都合が良くない神だったからということや」
あ「………」
『スサノオと日本の神を巡る旅』を終えたばかり。
にも関わらず、
また大きな流れに足を踏み入れそうになっている、
人生の不思議を思いながら、
瀬織津姫が鎮まる本殿で、
参拝をする。
(二礼二拍手一礼)
あ「…出てこられるとも…思ってはいませんでしたが…。
やっぱり無理そうですね…」
ス「まぁお前が話が出来る神の基準を、
改めて言っておくと、
当然お前がそもそもの知識として、
知らない神については会うことは出来ない」
あ「…まぁそりゃそうですよね…。
誰かも知らずに会おうとするなんて、
失礼な話ですし…。
今までもそれで、
熱田大神さんには会うことも出来なかったわけですし…」
ス「いつも言ってるけど、
知らんことには、
神との共鳴のしようもないからな。
急に聞くけど、
剣神アメノオハバリの息子神と言えば?」
あ「タケミカヅチさん」
ス「正解。
弁財天と同一視されている神の名は?」
あ「宗像三女神のイチキシマヒメ」
ス「正解。
このようにお前がちゃんと知ってさえいれば、
その神の波長に、
お前の波長を合わせやすくなる。
そうすると、会って話が出来る確率が高まる。
逆に知りもしなければ、
それも出来ないという話よ。
最後の質問。
『伝説の三貴神』の最後の一柱であり、
超怪物ヤマタノオロチを見事に倒した、
イケメン爆発と天まで昇る、
カリスマ性の塊の神の名は?」
あ「オオクニヌシさん」
ス「…ボコンッ!
(無言で僕の鎖骨を殴る)」
あ「…っ!!
(言葉にならない声)
ちょっ!鎖骨はやめましょうって!!
折れる!!折れるからっ!!」
ス「神域で騒ぎ立てるな。
まぁとにもかくにも、
これが瀬織津姫を知る第一歩。
また新しい旅が始まる、
そんな気が俺はしてるよ」
あ「(騒ぎ立てるなってあんたが殴ったんやないか…)
そもそもここ(建水分神社)での、
瀬織津姫さんは、
どんな神さまなんですか?」
ス「この場所に於いては、
『祓戸の大神四神』としての一柱。
要は、罪穢を祓い清める神として、
祀られてるけど、
まぁ本来のあり方ではないわな」
あ「瀬織津姫さんには、
他にはどんな伝承が?」
ス「まぁめちゃくちゃざっくり言うとやけど、
今は水の神、祓いの神、海の神、
程度の伝承に留まってるけど。
縄文時代の日本全国で、
圧倒的な数を誇った神社の祭神であると、
言われている。
古代は祀られている神社の数が、
勢力の大きさと同義やったからな。
それに加えて、
月の神であり、
七夕伝説の織姫と言われ、
またアマテラスの荒魂でもあり、
龍神の始まりと言われ、
この八百万の神々、
すべての始まりの神でもあるという」
あ「…なんですか、それ…。
すごすぎるんですけど…。
僕が知っている古事記を始めとした神さまの物語とは、
ある意味違う物語なんですね…」
ス「まぁいつも言ってるけど、
俺たちは数多ある説に対する、
検証も答えも出すつもりもない。
タケミナカタもそう、イワナガ姫もそう。
ただその神のありのままの姿を映し出し、
そこにある思いを汲み取るだけ。
それをどう判断するかは、
これを見てくれている皆さん其々に、
お任せしたらいい。
俺たちの旅は、
いつだってその皆さんの、
思考の礎のためにある」
あ「オオクニヌシさんも言ってましたもんね…。
どんな歴史であれ、
そこに必死に生きた者の思いと魂がある。
それを否定はしないでほしいって…」
ス「オオクニヌシなんか、
せっかく作った国を『譲った』側の者が、
そう言ってんねんから、そういうことよ。
だから俺たちはこれから、
瀬織津姫というものがどういう神で、
今何を思い、何を感じ、
この時を過ごしているのか。
それを知る旅に出る」
あ「………」
ス「まぁ旅の途中で、
新しい神々に加え、
これまでに出会ってきた、
八百万の神々も登場するやろうからな。
『再びオールスター大集合!』ってな話よ(笑)」
『スサノオと日本の神を巡る旅』を終え、
次に始まった未来は、
『スサノオと伝説の女神を巡る旅』。
今僕はまだ、
『瀬織津姫』のことを何も知らない。
再び始まるこの旅の先に、
どんな物語が待っているのか。
神々が用意するご縁は、
次に僕を、
どこに連れていこうとしているのか。
前回の賑やかな旅の始まりとは違う、
どこか静けさと物悲しさが漂う旅の始まり。
歴史の闇に葬り去られた女神、
瀬織津姫の姿を追う、
『スサノオと伝説の女神を巡る旅』
が今始まる。
前回の『スサノオと日本の神を巡る旅』と違い、
ハイペースで行う予定はございません☆
自然の流れのまま進んでいく旅ですので、
日々のスサノオシリーズと合わせて、
これから始まる新しい『荒川祐二とスサノオ、小春、影狼の旅』を、
どうか楽しみにしていてください☆
参拝を終え、
本殿からの階段を降りているその時、
どこからともなく、
『ありがとう』
という小さな声が聴こえてきた。