荒川祐二で~すキラキラ

念願の沖縄そば スサノオで~すグッ

小春「(ニコニコ♪)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『スサノオが沖縄にやってきまして…』

 

2日目。

 

僕らが向かった先は…?

 

あ「琉球国新一宮 波上宮(なみのうえぐう)。

 

やっぱり沖縄に来た以上は、

 

まずは『沖縄の神さま』に挨拶しないとね」

 

 

 

ス「顔キモいくせに真面目か。

 

まぁ、えぇ心掛けやけど」

 

 

小春「コク、コク(頷く)」

 

 

 

 

そんなこんな言いながら、

 

鳥居をくぐって本殿の前に立つ。

 

ペコリ、ペコリ、パンパン、ペコリ。

(二礼二拍手一礼)

 

 

 

 

 

あ「何か沖縄でも、

 

『二礼二拍手一礼』って変な感じ。

 

 

って、何?その神妙な顔

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見ると、

 

スサノオは何かが釈然としないのか、

 

何かが疑問なのか、

 

珍しく考え込んだような顔をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「何かおかしい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「お互いさまですやん」

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「俺たちの頭のことちゃうわ(笑)

 

この場所がや」

 

 

 

 

あ「おかしいって?」

 

 

 

 

ス「いや、何て言葉にすればいいか難しいねんけど…。

 

祭神が祭神でないというか…

 

 

 

 

あ「祭神って?…あぁ、『イザナミ』さんじゃないすか。

 

何で?あなたのお母さんでしょ?」

 

 

ス「いや、イザナミを感じると言えば感じるんやけど、

 

それよりももっと何か根源的な…というか、何と言うか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「歯切れが悪い」

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「ここは沖縄やぞ。

 

表面だけでは分からない歴史もあんねん」

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「ふ~ん、そっかぁ~」

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言いながらも、

 

結局謎は解けず、

 

 

僕らは次の場所、

 

聖地「斎場御嶽(せいふぁうたき)」に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「斎場御嶽(せいふぁうたき)。

 

昨日話してもらった、

 

 

沖縄の国土を創った女神『アマミキヨ』さんが築いた、

 

9つの聖地の中でも最も格の高い聖地ですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

那覇市内から沖縄南部へ、

 

波上宮から車で約50分。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

着いた場所はこんなトコ。

 

 

あ「風と緑が気持ち良いね~!!

 

あ、ていうか、やべ。

 

携帯車の中に置き忘れてきたわ。

 

取りに戻ろうかな」

 

 

 

 

 

 

ス「もうええよ。

 

 

ここは聖地。

 

生きとし生けるものの、

 

すべてが調和する聖なる場所。

 

 

撮るなってことなんやろ。

 

 

そういうことや」

 

 

 

 

 

 

あ「なるほど」

※ということで、お写真はこちらからお借りしてお届けします。

 

 

 

 

 

 

中に入ると、

 

 

確かにその『聖地』の言葉通り、

 

溢れる緑と鳥のさえずり、

 

虫の声も綺麗に聴こえる、

 

 

斎場御嶽(せいふぁうたき)。

 

 

 

 

 

しかし歩みを進めるうちに…、

 

結構急な階段や石畳が続き…。

 

あ「ハァ…ハァ…。

 

て、ていうか、『御嶽』ってなに?

 

 

 

 

 

 

ス「まぁ、要は祈りの場やな。

 

もともとは男子禁制の場で、

 

琉球国王でさえ、

 

聖域内に入る時は女性用の衣装に着替えて、

 

国家的な祭事が行われてきたという」

 

 

 

 

 

 

あ「ほう。

 

 

男子禁制ねぇ。

 

さすが女神が作った島。

 

 

って、これは何?」

 

 

ス「何?何?って、そんなに俺に聞くな(笑)

 

俺だってすぐに答えられることと、すぐには答えられへんこともあんねん(笑)」

 

 

 

 

 

 

あ「その割には、いつも全部答えてくれてるやんか」

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「その時は、その場にいる自然神や精霊に聞いとる。

 

断片的でも教えてくれるからな」

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「すげ。


俺も誰か精霊と話せるかな?」









ス「地縛霊」







 



あ「それはいらん。


で、結局これは何?」

 

 

 

 

 

 

ス「分かったから、ちょっと待て(笑)

 

……。

 

大庫理(うふぐーい)。『祈りの場』やってさ。

 

ここには、『五穀豊穣』を始めとした祈りを捧げる場所(拝所)が、

 

6カ所あるという

 

 

 

 

 

 

 

あ「はえーーーー。

 

 

なるほど。本当に神聖な場なんだね。

 

 

じゃあ本当に本来写真とかは…」

 

 

 

 

 

 

 

ス「撮らん方が良いといえばいいんやろうな。

 

まぁとはいえ、

 

世界遺産になってから人も激増したみたいやから、

 

そうも言ってられへんのやろうけど」

 

 

 

 

 

 

あ「そっかぁ…」

 

 

 

 

 

 

ス「まぁただやっぱり、

 

 

ここが古代から伝わる、

 

『神聖な場所』であることに代わりはない。

 

 

だから神社と同じで、

 

心静かに、

 

そして清らかに、

 

『神域』として感謝と敬意を持って、

 

失礼の無いように、

 

 

行動や言動、態度には気を付けた方がいい

 

 

 

 

 

 

あ「わかりました。

 

今パッと見ただけですけど、

 

 

 

正直言って、

 

ここは『聖地』と言われていても、

 

 

実際『何もない』と言えば、

 

きらびやかなものも、派手なものも、

 

『何もない』じゃないですか。

 

 

 

 

そもそも、そんなことを期待してはいけないということですよね」

 

 

 

 

 

 

ス「そういうこと。

 

 

いくら世界遺産になって、

 

パワースポットでブームになったからといって、

 

そういう場所じゃないねん。

 

 

ここは昔の人々が、

 

『国と民への平和の祈りを捧げてきた大切な場所』やってことを、

 

忘れたらあかん。

 

 

まぁここに限らず、

 

どこのパワースポットと言われてる場所もそうやけどな。

 

昔の人たちが、大切に、大切に護ってきた場所やねんから」

 

 

 

 

 

 

 

あ「今まで会って来て思ったけど、

 

神さまたちは確かに優しいけど…。

 

それでも失礼なことをされると、さすがにちょっと…ね」

 

 

 

 

 

 

 

ス「結局そこは人間と同じよ。

 

 

自分らだって、

 

自分の敷地内で騒ぎ立てられたら、気分良くないやろ。

 

 

だから俺からもお願いやけど、

 

やっぱり『神域』と言われている場所では、

 

最低限のマナーは守ってあげてほしい

 

 

 

 

 

 

あ「分かりました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして次へ、次へと進んでいくと…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「やっぱりこれは凄いっすね。

 

 

色んな所でも紹介されている、『三角岩』」

 

 

ス「せやな。

 

これぞ神の造形物

 

 

 

 

 

 

そして、

 

三角岩をくぐると、

 

その前には…?

 

 

 

 

 

 

 

あ「うわっ!!」

 

あ「すげーーー」

 

 

 

 

ス「あれは『久高島』やな」

 

 

 

 

あ「くだかじま?」

 

 

 

 

ス「あぁ、

 

あの『アマミキヨ』が天から降り立った島と言われてい…って、ん?

 

 

 

 

 

 

 

 

突如として空を見上げる、スサノオ。

 

 

 

 

 

 

 

そして…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「マジか…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「どうしました?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「『アマミキヨ』…か?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その言葉と同時に、

 

木々のざわめきが一斉に聴こえ、

 

その後、

 

一瞬にして音が消えたように、

 

ピンと張り詰める空気。

 

そして、

 

全身を包み込むような優しい風。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「っていっても、

 

 

さすがに姿は出してくれへんか。

 

声と感覚だけやな。

 

 

そして、この感覚。

 

 

『波上宮』で感じたものと、同じこの感覚

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スサノオのその言葉に、

 

透き通るような声が聴こえる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「ようこそお越しくださいました」

 

 

 

 

 

あ「何か…、声が優しいね…」

 

 

 

 

 

 

ス「あぁ、そういう神なんやろうな。

 

突然やけど、ちょっと聞きたいことがある」

 

 

 

 

 

 

?「何でしょう?」

 

 

 

 

 

 

ス「あの『波上宮』で感じた神社の祭神とは別の、

 

あなたの存在。

 

あれは何だ?」

 

 

 

 

 

 

 

?「……それにお応えするには、

 

 

沖縄の歴史について、

 

少しだけ触れなければいけません。

 

琉球八社(波上宮・沖宮・識名宮・普天満宮・末吉宮・安里八幡宮・天久宮・金武宮)という、

 

琉球王朝が古くから大切に祀ってきた八つの主要な神社。

 

その神社たちが創建されたのは、15世紀以降…」

 

 

 

 

 

 

 

ス「あぁ、なるほど…。

 

そういうことか」

 

 

 

 

 

 

 

あ「どういうことか?」

 

 

 

 

 

 

 

ス「まぁ要はめちゃくちゃ簡単に言うと、

 

 

アマミキヨを始めとした『琉球神話』の伝説と、

 

その信仰は、この地に神社が出来る遥か昔からあった、ってこと。

 

 

それから歴史的や政治的な流れも含めて、

 

神社が作られたりはしてきたけど、

 

 

その根底にはずっと、

 

 

この地にある『アマミキヨ』を始めとした、

 

琉球の神々への信仰が変わらず、ずっと流れているということ

 

 

 

 

 

あ「その沖縄の…信仰の考え方って、具体的にどんなの…?」

 

 

 

 

 

?「極々簡単に申し上げますと、

 

 

個人的な幸福を祈願するのではなく、

 

生活や生産を司る社会の繁栄を祈願し祝福するもので、

 

社会が平和になれば、

 

結果的に、個人個人も幸福になれる。

 

 

それが我々、沖縄の神と民が持つ、基本的な考え方です。

 

 

そのためにこの『御嶽』を始めとした祈りこそが、

 

大切にされてきたということです」

 

 

 

 

 

あ「あ、ありがとうございます…。

 

す、すいません、本当に無知で…」

 

 

 

 

 

?「知ろうとして下さるだけで、

 

嬉しいものですよ。

 

特に、この沖縄の地の歴史に関しては」

 

 

 

 

 

あ「そう…ですよね…。

 

 

僕なんか全然知らないですけど、

 

悲しい歴史が多い気がして…。

 

 

それについては、今どう思われているんですか?」

 

 

 

 

 

 

 

?「確かにこの沖縄という地は、

 

 

古来より周辺国や外部環境によって、


翻弄され続けてきました。

 

 

古くは『琉球征服』や『沖縄戦』…。

 

悲しき涙の歴史は数えきれないほど、


多くあります」

 

 

 

 

 

あ「そう…ですよね…」

 

 

 

 

 

?「でも…」

 

 

 

 

 

あ「?」

 

 

 

 

 

?「いつの時代も、

 

 

遥か古代から変わらず、

 

今この現代も、

 

 

この沖縄の美しき海、空、島は変わらずに、

 

人々を癒し続けてくれています。

 

流れる雲も、

 

色とりどりの島や海の生き物も、

 

人の思い出を彩ってくれています。

 

 

本州から来る方もそう。

 

外国から来られる方もそう。

 

 

 

どんな歴史があろうとも、

 

強く、たくましく、

 

いつまでも明るく、楽しく、美しく、

 

人と社会のために生き続ける。

 

 

 

それが沖縄、琉球の誇りであり、

 

これこそが、私たちが最も大切にしている精神なのです」

 

 

 

 

あ「………」

 

 

 

 

?「だからこうして、

 

 

皆さんが足を運んでくださること、

 

この地をめいっぱい楽しんで力を蓄えて下さること、

 

そしてまたこの地を思い出し、

 

還って来てくれること、

 

 

それこそ我々沖縄の神々が最も喜び、

 

嬉しいことなのです。

 

 

この地のことをいつまでも忘れずに。

 

大切にしてくれ、とは言わない。

 

 

それでも、

 

 

たまには、思い出して訪れてほしい。

 

 

それだけで私たちは幸せなのです」

 

 

 

 

 

あ「何だか…泣けちゃうね…」

 

 

 

 

 

ス「有難いな。本当に有り難いな。

 

この地に、この島があることを誇りに思う」

 

 

 

 

 

 

 

?「こちらこそお礼を申し上げます。

 

来て下さって、ありがとう。

 

良い旅を」

 

 

 

 

 

 

 

そう言うと、

 

声と気配は去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「あれは…アマミキヨさん…だったんですかね…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「さぁ、それは俺にも分からん。

 

他の沖縄の神なのか、それとも自然神なのか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

そうすると、

 

うっすらと姿が見えたよう…な…気がした。

 

 

 

 

 

 

そこには…?

 

 

 

 

 

※イメージ

あ「え?これって?」

 

 

 

 

 

ス「アマミキヨは、

 

アマテラスではないか、っていう説もあるからな。

 

 

何にしても受け入れて下さって、有り難い話よな。

 

感謝して、この沖縄の時間を楽しもう」

 

 

 

 

 

そうして、

 

再び見据えた久高島には、

 

輝く陽が射していた。

 



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