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※頭を使わず、古事記を読める『アウトロー古事記』1話目から読みたい方はこちら♪
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アメノオシホミミ「こ、これは・・・俺には荷が重すぎる・・・」
地上界のカオスな状態にそう感じたアメノオシホミミは、
地上界には降りずそのまま高天原に舞い戻ってしまった。
アメノオシホミミは見たままをアマテラスに伝え、
また同時に自分には荷が重いということも伝えると、
そのまま神殿の奥に引きこもってしまった。
親に次いで、子も引きこもり・・・。
やはり血は争えないということか・・・。
しかも、
この結果を受けてあの『天岩戸開き』の時と同じように、
神々は、
再び天の安河原に集まって協議を始めた。
アマテラス「我が子、アメノオシホミミを地上界を収めるために派遣しました。
が、地上には乱暴な国つ神が多くいるようです。
このままではいけない。
やはり理性と知恵のある天つ神が、
地上界を収めなければいけない。
誰か適任はいない?」
知恵の神オモイカネノカミが言う。
このオモイカネ。
そう、あの『天岩戸開き』の時に大活躍した神である。
知恵の神オモイカネノカミが言う。
オモイカネ「ならば、アメノオシホミミの弟にあたるアメノホヒノカミがいいでしょう」
アマテラス「アメノホヒ、ね・・・。まぁあの子だったら、引き返してきたりはしない・・・か」
そう言って、次に地上界に派遣されたアメノホヒ。
アメノオシホミミと同じく、
スサノオとの誓約(うけい)の際に産まれた天つ神だが、
アメノオシホミミに比べて真面目で誠実なところがあり、当然裏切ったりする心配もない。
アマテラス「意外に適任かもしれないわ」
そう言って、アメノホヒを地上界に遣わせた。
前任の兄 アメノオシホミミと違い、
地上のカオスな状態を眺めながらも動じることなく地上界に降り立ったアメノホヒ。
荒ぶる国つ神たちと闘う気持ちで、武装もしてきた。
覚悟もしてきた。
しかし、
実際に降り立った地上界の国つ神たちは思いもがけず大人しく、
アメノホヒを見かけても襲い掛かってくるようなことはなかった。
アメノホヒ「(何かに統制されているのか・・・?)」
不審に思いながらも目的の地、オオクニヌシの神殿に向かうアメノホヒ。
その道中でも、大きな妨害が入ることはなかった。
出雲の国にそびえるオオクニヌシの神殿。
使いの女神に用件を伝え、通された神殿の奥の奥の間。
そこに、件のオオクニヌシは控えていた。
さて、どうなる…?
※この素敵なイラストは『描いて覚える古事記』さんのブログからお借りしています☆ぜひこちらもご覧ください♪
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※『笑って、泣いて、神話を学ぶ』、日本の国の始まりと神々のルーツを知る史上最古の連載ファンタジー『アウトロー古事記』、第1話目はこちら☆
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