※※※※※
※頭を使わず、古事記を読める『アウトロー古事記』1話目から読みたい方はこちら♪
※前回の話はこちら☆
※※※※※
嫉妬深いスセリ姫の嫌がらせによってヤガミ姫は、
オオクニヌシの子を産んだ後に、
悲しみにくれたまま因幡の地へと帰ってしまった・・・。
そんなスセリ姫の嫉妬深い行動に、
怒ったのがオオクニヌシだった。
オオクニヌシ「俺はただ、
みんなでともに幸せに暮らしたいと思っていただけなんだ!!
それを分からないお前は何だ!!
お前のことなど、もう知らん!!」
最早、現代では到底通じない理屈。
しかし、この時代は恐らく一夫多妻制である。
スセリ姫の行動こそ責められ、
オオクニヌシの行動こそ認められたのだ。
スセリ姫の嫉妬心に呆れ果てた
オオクニヌシの愛情はやがて、
皮肉にも他の女神へと移っていってしまった。
「英雄、色を好む」という言葉があるが、
王となったオオクニヌシは、
全国各地に美女がいると聞けば、
すぐさま足を運び求婚を繰り返した。
あのかつての純粋な青年オオナムジは、
どこに行ってしまったのか。
色の世界に染め上がってしまったオオクニヌシ。
その後も次から次へと求婚を繰り返し、
何と出雲国(現在の島根県)の地から、
遠く越国(現在の新潟県糸魚川)にまで、
多数の配下を従えて足を運んだ。
女を求めて、島根から新潟まで徒歩…。
この男…恐るべし……。
※この素敵なイラストは『描いて覚える古事記』さんのブログからお借りしています☆ぜひこちらもご覧ください♪