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※頭を使わず、古事記を読める『アウトロー古事記』1話目から読みたい方はこちら♪
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オオナムジ「俺は!必ず…地上界の王に…!!」
オオナムジ、
いや、『オオクニヌシ』となった神の国作りの物語が始まった。
スサノオから譲り受けた伝説の武器と『王になる』という決意とともに、
オオクニヌシは出雲の地に降り立った。
斬っ!!
八十神「うわぁぁぁぁぁぁあ!!」
オオクニヌシ「兄さんたちを殺すつもりはない。
俺はこの国の王になる。
これ以上俺にはもう関わらないか、
それとも…?」
八十神「い、いや!!わ、わかった!わかった!
今まで悪かった…で…す!!
あなたに従う!!従いますから!!命だけは!!」
スサノオから譲り受けた伝説の武器を持ち、
さらに成長したオオクニヌシにとっては兄 八十神たちの力など恐れるに足らず、
兄神たちを配下に従えるとともに、出雲国をあっという間にその手中に収めた。
最早伝説の神 スサノオにも認められたほどの偉大なる神、
オオクニヌシの力は留まることを知らず、
その勢力は出雲国を越えて、地上界すべての国を配下に従えるまでになった。
やがてオオクニヌシは、
誰も見たことないほどの巨大な神殿を出雲の地に築き、
この地上世界を完全に統一した、初めての『王』と呼ばれる存在になろうとしていた。
そんなオオクニヌシには、
正妻にスサノオの娘 スセリ姫がいたのだが、
同時に忘れてはいけない姫がいた。
ヤガミ姫。
絶世の美女でありながら、
因幡の地でまだうだつの上がらない自分を夫にと選んでくれた姫。
ヤガミ姫「オオナムジ様・・・、いえ、もう立派なオオクニヌシ様になられたのですね・・・」
オオクニヌシ「ヤガミ姫・・・」
根之堅洲国から戻ったオオクニヌシを、
ヤガミ姫は変わらない愛情で待っていた。
オオクニヌシも、
このヤガミ姫を正妻スセリ姫と同じように、
自分の神殿でともに暮らし、
みんなで幸せな日々を送ろうと思っていた。
・・・しかし、
それを許さないものがいた・・・。
ここから古事記の恋愛物語が始まるよん
※この素敵なイラストは『描いて覚える古事記』さんのブログからお借りしています☆ぜひこちらもご覧ください♪