※『ていうか、あんた誰?』という方はこちら(笑)
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※頭を使わず、古事記を読める『アウトロー古事記』1話目から読みたい方はこちら♪
※前回のお話はこちら☆
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野ネズミ「内はほらほら、外はすぶすぶ」
オオナムジ「何?何を言っているんだ?」
よく聞き取ろうと、野ネズミに近付いたその瞬間だった。
ボコンッ!!
急に足元が大きく崩れて、
オオナムジは地下の空洞に真っ逆さまに落ちていった。
通常の状態なら大変な出来事も、
火に囲まれていたオオナムジにとっては、これ以上ないほどの幸運。
オオナムジ「た、助かった・・・」
オオナムジはその地下の空洞で、
頭上の野原を、炎が焼き尽くしていくのをただ待った。
火は・・・、やがて収まった。
鎮火を確認しようとオオナムジは、
ソーッと穴から顔を出そうとすると、
再び足もとに野ネズミが現れた。
何とその口には、
オオナムジが探し求めていた、スサノオが放った矢が加えられていた。
オオナムジ「野ネズミさん、ありがとう」
このオオナムジという神は、周りに助けられる才能があるのだろうか。
それとも、
それこそが、
『みんなに愛され、尊敬されし者が上に立つべき』という、王になるべき者が持つ特性だったのだろうか。
オオナムジは野ネズミを掌に乗せ、
その矢を受け取りしっかり礼を言うと、
地上に這い上がった。
※この素敵なイラストは『描いて覚える古事記』さんのブログからお借りしています☆ぜひこちらもご覧ください♪