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ぬっ。 

 

 

 




正しくその音と同時に巨体スサノオが、オオナムジの眼前に現れた。

 

 




いよいよ新旧主人公の競演が始まる・・・。

 

 

 

 

 

 



 

『伝説の英雄』が今目の前にいる。

 

 

自分の遥か6代前の先祖。

 

 




当然何度となく、その逸話は聞いたことがある。

 

 

 

 

 

 

 

気に喰わなければ神をも殺すという破天荒ぶりも、

 

怪物ヤマタノオロチに立ち向かったという勇気も...。










スサノオ。


その存在のすべてが『伝説』だった。

 

 




 

 

 

ス「貴様は…」 








 

スサノオはじっくりと見定めるように、


オオナムジを足の先から頭まで見回すと、

 

一言だけ言った。

 

 

 

 

 

 

 

スサノオ「葦原色許男命(あしはらのしこお)か・・・」

 

 

 

 

 

 

 



葦原色許男命とは、

 

諸説あるが、『地上界(※地上界は葦原の中つ国とも言われている)の美男子』という意味だと言われている。

 

 

 





 



ス「(この顔、目付き…良いものを持っている…)」

 




 

 

 

これが伝説の神たる所以、


スサノオは何か運命を感じていたのか、


この突然自分を訪ねてきた優男に、何かしらの可能性を直感で感じていた。

 








ス「(しかし・・・まだ足りない・・・)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時にそうも思っていた。

 

スサノオはジッとオオナムジを見つめ続けると、暫くしてから一言だけ不愛想に言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

スサノオ「上がれ」

 

 

 

 

 

 

そうしてスサノオは自身の神殿にオオナムジを招き入れたが、


それは客としてではなかった。

 

 

 

 

 

 

ここからスサノオのとんでもない試練が始まった。

 

 

 

キラキラキラキラ85話はこちらキラキラキラキラ

この素敵なイラストは『描いて覚える古事記』さんのブログからお借りしています☆ぜひこちらもご覧ください♪


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