※『ていうか、あんた誰?』という方はこちら(笑)
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※頭を使わず、古事記を読める『アウトロー古事記』1話目から読みたい方はこちら♪
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オオナムジは今日も空を見上げていた。
そんな時に声が聴こえた。
「おい!」
兄の八十神たちの声だった。
オオナムジ「兄さんたち、どうしたんですか?」
オオナムジは何の疑いもなく、屈託のない笑顔で兄たちを迎える。
この純粋な神は、
兄たちからの度重なる嫌がらせも自分自身を成長させるために、
兄たちがわざとやってくれていると、本気で思っている節がある。
「こっちに来い!チンタラすんな!急げ!!」
オオナムジ「?」
呼ばれるままについていくと、そこは山の中だった。
「いいか、オオナムジ。
イノシシ狩りだ。
俺たちが今から山の上からイノシシを追い立てるから、
下で待ち伏せしてお前が捕まえろ!
出来なかったら殴る!分かったな!!」
オオナムジ「分かったよ、兄さんたち!!」
何も疑う様子の無いオオナムジの表情を見て、
八十神たちはニヤリと笑い、山頂へ上がっていった。
「おーい!行くぞー!!」
山頂から山彦のように響く兄たちの声に、
オオナムジは心を引き締め、腰を深く落としてイノシシを待った。
・・・ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ。
次第に大きくなってく轟音とともに、
オオナムジの前に今、真っ赤な巨大イノシシが迫ってこようとしていた。
真っ赤?
※この素敵なイラストは『描いて覚える古事記』さんのブログからお借りしています☆ぜひこちらもご覧ください♪