福井では2月に、37年ぶりの豪雪となりました。交通機関はストップし学校は5日間の休校、毎日、雪かきしてもしても降り積もる雪に、恐怖を感じました。天気が回復すれば、すぐに通常の生活に戻るだろうと気楽に構えていたら、その後の流通の混乱で灯油や食料品が品薄になり、生活を維持することも困難になるかもしれないという恐怖も味わいました。除雪が遅れ、お向かいさんに毎日来ていたディーサービスの送迎車が入れなかったり、高齢の母が利用している宅配弁当は休みが続いたり、災害が与える生活へのダメージをあらゆる場面で確認することができたのではないでしょうか。そして、日頃、顔を合わせないご近所さんと協力して除雪に汗を流したこと、家族の中でもチームを作って除雪や通勤をしたこと、冷蔵庫の中にある食品で工夫して食事をしたことなど、災害を乗り越えるために学べたことはたくさんありました。春の日差しととともに、高く積まれた雪の壁は解け、心も晴れやかになってきました。豪雪で疲れた体を少しずつ癒しながら、次への備えを整えて行きたいですね。
そんな豪雪の渦中の2月24日(土)、青年の性のセミナー第5回が行われました。
今年の最後の回は「自分のことが好きですか?」のテーマで、①自分の好きなとこ、できること②自分の苦手なこと、できないこと③苦手のことやできないことはどうしていますか?と言うアンケートを書いて、自分を振り返ってもらいました。そして、できないことは恥ずかしいと思わないでよいこと。「わからない・助けて」と伝えることが大切で、助けてくれる人が必ずいることをロールプレイで伝えました。また、セミナーで学んだ、特に大切な「セックス等」の復習をしました。
最初の「自己紹介アンケート:将来の夢は?」の問いには「結婚したい」と書いた方は2名だけでしたが、今回「10年後、どんな生活がしたいですか?」と言う問いに、青年たちは「パートナーがいれば良いかなと・・・。」「好きな人と結婚して幸せな生活を送りたい」「一般職について、良きパートナーに会って家庭をきづけたら良いと思います」「けっこんしたいとおもいます」「結婚したい」等の恋愛したい、結婚したいと言う感想がたくさんありました。彼らの切実な願いです。この願いは学びなくしては、自分を大事にし、相手も大切にした対等な関係を築くことはできません。
障がいのある青年たちが、他者との素敵な関係を作りながら社会に参加し、人生の主人公として豊かに生きていってほしいと願って、今後も活動したいと思います。
今年初めての試みでしたが、私たちスタッフは参加者の学ぼうとする意欲や熱意に支えられて、5回シリーズを終えることができました。また、毎回多くの支援者の方々が参観に来られました。ありがとうございました。
今年は9月29日から「まなぼう・はなそう2」は始まります。
多くの青年たち、支援者の方々の参加をお持ちしています。