6月 ゆいの会の報告 | 障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》

障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》

障がいのある人たちの豊かな生活を支援していくために、「性」について学びましょう

6月11日(土)のゆいの会は、保護者、学童保育指導員、特学教員、養護学校職員など12人の参加でした。

まず、松川から、雑誌健康教室「性と関係性の教育~発達障害の子どもの実践~」、セクシュアリティー49号「障害のある青年たちの性のセミナーに取り組んで」の二つの記事の報告を行いました。


ブレイクタイムには、お母さんと参加してくれたAくんと一緒にサイコロゲームとエプロンシアターをしました。


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その後、参加者の皆さんの、日頃の気がかり事についての検討会を行いました。

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★高2の男子、性毛をカミソリで剃ってしまう。

口やかましく禁止することでは改善しない。自閉的傾向の子どもは、身体の変化が受け入れることが難しい。身体の変化は自分だけのことではなく、みんな同じように変化することを気長に伝えていく。「おちんちんの絵本」を読み聞かせていく。


★高学年男子 教員にすぐにひっついてくる。

ルール作りをする。「~していいですか。」と断らせる。ひっつくより握手にする。マッサージやタッチングを行い愛されている実感を味あわせる。


★虐待をうけて施設に入所してきた子どもへの関わり方。

自分は大事な存在、価値の有る存在だと伝える。時間をかけて育ちなおしをすることが必要。心地よいお湯に手や足をつける。マッサージをする。身体のこわばりがとれ、心もほぐれていく。


★高3男子 母子家庭の母親からマスターベーションの指導を頼まれている。

指導のきっかけは、夢精があったときがチャンス。下着の始末の仕方など、懇切丁寧に射精まで教える。


★中3男子 排尿でズボン、パンツを全て脱いでしまう。

性器をもつことができるのか。おちんちんをホースにたとえてつまみ方を教える。「おちんちんの絵本」などをつかって教える、


★中2男子 クラスに情緒不安定な子どもは入ってきて、自分の髪の毛を抜くようになった。

まずは不安定になっている子どもの安定を図ること。担任に相談して、みんなで取り組むこと。


(参加者の感想から)

みなさんのいろいろな意見や事例が聞けてすごく充実した時間をすごせました。こどもたちのために考え行動して、ひとりひとり個性があり、それは大切なことだと伝えていくことの重要さを改めて感じました。毎日勉強して、もっと学びたいという気持ちが強くなりました。本日はありがとうございました。


今日は実際にエプロンシアターを見せていただき「なるほど。」と視覚的に理解うることができました。私が小6の時に保健室で女子だけ集まって話を聞いたのですが、本を見せられて難しい話ばかりだったことを覚えています。このようなエプロンシアターが今後広がっていくといいですね。まだ2回しか参加していませんが、毎回、色んなテーマで話を伺うことができ、とても勉強になります。私が知りたかった「青年たちの性」についての話と冊子があり、今日来て本当によかったです。

温かいゆったりとした雰囲気がいいですね。家でもそうしていきたいです。(なかなか難しいですが、努力いたいです。)


参加者のみなさん、ステキな感想をありがとうございましたwハート☆