二階堂家物語観ました! | yuswayのブログ

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もう観れないかも…だったのですが
滑り込みました笑い泣き


しかもなんと新宿ピカデリー!
じゃーん爆笑
「二階堂家物語」


勝手な感想つらつら並べましたお願い
取り急ぎ…


昔観た小津安二郎の作品を彷彿とさせる
二階堂家物語

小津味①
穏やかに流れる日常と
普通の人々が秘めた悩みの交錯

悠然と紡がれてきた日本の美しさを
織り交ぜながら
あたかも、これを守るために
脈々と続くミッションかの様に
映し出される家の継承問題

家を守る、伝統を守る事が
何よりも優先される事に
それぞれが疑問を持ち、憤りを持ち、
なのに止める事ができない。

家を取り囲む雄大な山々を見れば
人の一生など些細な時間でしかないのに
愛の生み出されない家に繁栄があるのか

②生活音に紛れる様な
ボソボソとした人物の会話

子供達が校庭で戯れる声、車の往来
鳥と風の音、祭の囃子…

③感情を極力抑える日本人の特性を描く

恐らくアイダ監督はこの様な小津の手法で
リアルな日本を撮りたかったのでは?

昭和初期は恐らくそうだったのでしょう。
好きも嫌いも喜びも怒りも悲しみも秘めて
お互い察し合う事が美徳であった時代

しかし、現代にそれを当てはめようとすると
リアルではないし違和感がある。

だからこそ全編に漂う
エモーショナルな匂いと隔世感

これはファンタジーなのではないのか?
そう位置付けると全てストンと腑に落ちて
何もかも美しく、
しっとりとした色香が漂ってくる。

少し薄暗い家屋にうごめく男と女の暮らし
室内中程の定点位置から大きな窓に向けて
定点撮影されてるのも小津っぽい。

日本なんだなぁ


言葉を理解できないイラン人アイダ監督が
日本をここまで撮り切ったという事に
驚きと共に賞賛を贈りたい

知れば知る程大変な撮影だったらしい

監督と同じくイラン人の夫の脚本
台詞の違和感が役者にも
音の感性が鋭い監督にもあったらしい。

それをここまで自然に仕上げてきた
現場スタッフ、キャストの苦労と努力!

芝居は観てる者に、そこで何が起きてるのが
登場人物がどう感じてるのか
伝えなきゃならないもの

そういうもんだと私も思ってました。
アイダ監督の拘りはそこではなく
リアルな日常の淡々と切り取る事だった?
そんな事を感じる演出でした。


町田啓太くんも大変だったと思います
由子への想いの強さだったり
自分の家への想いの強さだったり
何よりも自分の父親への想いの距離だったり。
その時の洋輔の感情が曖昧で
ぴったり寄り添えないもどかしさ。
もっと表現したかったし
充分それができる役者なのだけど
監督は望まなかったのではないかと
推測しました

淡々と描かれるからこそ
日本を貫いている大きな薄暗い闇の力に
観客が呑み込まれるような感覚を味わいました


ただ家を継ぐ為の道具として
女性も男性さえも描かれてるのは
若い人にはほぼ理解出来ない、
もう出来なくなってると思います。
昭和中期までは普通な事だったと
若い人も知らなくてはいけない。

優先すべきは人を愛する想い、
家族を愛する想いであってほしいし
そう変わってきた現代

それによって失ってしまった物も
多いかもしれないけど
こんな歪んだ習慣を捨てて
伝統や文化や自然を継承していく為に
新しい形を模索していかなきゃと
想いがよぎった


リアルな日本を念頭に置きながらも
キャストさん達はおしなべて
美しく魅力的でとっても素敵でした。
綺麗すぎて非日常。
まぁ、辰也さんがモテモテじゃないと
このストーリー成立しないからな。



2月14日まで限定公開の
メイキングドキュメンタリー
すごく勉強になるし
ボランティアさんの作ったお弁当頬張る
町田くん見れるからみんな絶対みて!


のどか過ぎる奈良に1ヶ月間とどまり、
地元の方に支えられ、
ベテランの俳優さんと交わり、
異国の監督と格闘し、
町田啓太さんは何を掴んだのか。


奈良の美しい自然に溶け込む
眩い青年洋輔を
大きなスクリーンで観られて
ほんとにほんとに幸せでした。

奈良国際映画祭!河瀬監督ありがとう!


追記

町田啓太くんのステキWEB記事キラキラキラキラ