自分を動かす言葉 ー 中澤佑二
ためになる:☆☆☆
面白さ:☆☆☆☆
読みやすさ:☆☆☆☆
日本代表のキャプテンを務めた現役サッカー選手の言葉は重みがあります。
そんな言葉の重要性についてボンバーこと中澤佑二選手が自身のサッカー人生とともに
振り返った一冊。
本人も本の中で
言葉は伝える相手、その心理状況や場所、タイミング、伝え方が大切と言っている通り
中澤佑二にとって自分を動かした言葉も読み手によっては響かないこともあるとは
思いますが、50近い言葉の中に共感できるものが必ずあるはず。
個人的には一番初めの
「人生において『成功』は約束されていない。しかし人生において『成長』は約束されている」という田坂広志さんの言葉が一番響きました。
「ジョーダンじゃないよ!練習生がテーピング?
ふざけるんじゃないよ!10年早いよ!」という
ラモスの言葉が今にも聞こえてきそうで思わず吹きました。
あとは日本代表でボンバーとCBのパートナーを組んでいた現名古屋グランパスの闘莉王に少し好感がもてるようになりました(笑
サッカー好きでなくても読める一冊ですが、日本代表・マリノスサポーターであれば
2006年ドイツW杯や2010年南アフリカW杯のとき彼が何を想い、どのような言葉に助けられていたのか具体的なシーンとともに書かれてます。
思わずあの頃の代表を思い出し感慨深くなりました。
またファンサービスの彼を知る人なら
いつも明るく、ファンを楽しませようとしている彼の考え方がよく分かる一冊。
中澤佑二を構成する言葉を知ってより一層ファンになれるはず。
さらにマリサポであれば本著最後の俊輔との対談はとても貴重。
全然違うタイプの二人だけど同世代・同じチームで長くプレーしてた二人の話は
オフレコ的な感じで楽しめます。
今度本を持って本人にサインしてもらいにいかないと。