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 おはようございます、こんにちは、こんばんは!

 yui-yuiです!٩(ˊᗜˋ*)و

 

 さてさて今回は小説。

 花咲くいろは いつか咲く場所 上・下

 

 花咲くいろは、とはアニメ制作会社P.A.Worksさんのオリジナルアニメーションで、後に続くお仕事シリーズの第一弾です。

 

 表題は、TVアニメ「花咲くいろは」のオープニング曲、nano.RIPEさんの「ハナノイロ」という楽曲の歌詞です!

 

 

 以前わたしのブログでも少し触れました。

 このブログの最後に、この小説を買う!

 と〆て、買って、読んで、ようやっと読了いたしましたw

 

 この『いつか咲く場所』は、TVアニメ版の続編です。

 完結編というよりは、単に続編。

 TVアニメは、それはそれで綺麗にきっちり完結しているとわたしは思っていますので。

 

 さて本ですが!

 

 まず表紙イラストはアニメとはだいぶかけ離れていて、絵柄が全然違うし、挿絵も特に特徴的なシーンではないところで、ごくわずかに、それも印象に残らない、あまり工夫のない構図のものが入っているだけだったので、挿絵の無いものを読みなれている人間としては返って蛇足でしたね……。

 

 要するに、なんでこのシーンで、こんなにもインパクトの欠片もない絵入れたの?っていうw

 

 子供の頃は挿絵がないと不満でしたけれどw

 

 挿絵はともかく。

 内容は、アニメの花咲くいろはの最終話からから7年後。

 

 7年!?(゚Д゚;)

 

 まぁアニメとの整合性をリアルに求め過ぎた感じはちょっとあって、だから7年という歳月が無理のない時間なんだろうな、という感じはしました。

 

 アニメラストで閉館することになった旅館、喜翆荘に、いつか戻ってくる、そんな気持ちを強く持った主人公の緒花ちゃんに、まってるよ、と声をかけた、緒花ちゃんの祖母であり、喜翆荘の女将であったスイさん。

 

 そのラストシーンからどう動いて行くのか、がこの小説のメインですね。

 

 17歳の時、ぼんぼり祭りで、ぼんぼりに

「四万十スイになりたい」と書いた緒花ちゃん。

 

 冒頭で20歳になった緒花ちゃんと、それからさらに4年が経過して24歳になった緒花ちゃんが、ずっとその願いと、女将さんの「まってるよ」を忘れずに突っ走っていた模様ですね。

 

 色々至らないところがあって、正直印象は17歳の緒花ちゃんとあまり変わらないくらいの思考回路と稚拙さで、そこはかえって安心したといいますかねw

 

 まぁわたし個人、自分を振り返ったら、24歳の時分なんて本当に子供だったなぁって思いますよ。

 今思うと、ですけどね。

 当時は当時で必死でしたし、ちゃんと大人!って思ってましたけれど。

 

 さてさて、テレビ版花咲くいろはではレギュラーだった、喜翆荘の三人娘。

 

 松前緒花ちゃん、押水菜子ちゃん(なこち)、鶴来民子ちゃん(みんち)。

 

 それと、途中から三人娘に合流する和倉結名ちゃん。

 アニメ版からそうなんだけど、結名ちゃんだけ、「結名さん」なのよね。

 ちょっと距離を感じちゃうw

 

 主人公の緒花ちゃん以外では、なこち、みんちの出番は少なく、結名ちゃんが一番出番が多かったです。

 

 それも、一番しっかりした大人になっていて、頼りになる存在でした。

 そもそも結名ちゃんはTV本編でもつかみどころがなくて、ちょっとほわっとしていて何を考えているか判らないような子だったけれど、でも、言っていることは結構正鵠を射ることも多くて、鋭くて賢い子だったから、それが大人になっていかんなく発揮されている感じはあったかな。

 

 TV本編で出てきたいちばん最初の頃は、なんやこの女!

(゚Д゚;)

 って思ってたけど()

 出演回数が重なるにつれて、どんどんこの子意外と鋭いわ……ってなって行きましたねw

 

 特に修学旅行先の旅館のお話で。

 

 このお話は、正直結名ちゃんがいなければ、お話にならなかったくらい重要キャラ。

 や、ならなかったくらい、じゃない。

 いなかったら成立しない←

 

 もはや立役者よ。

 便利に使われてる感は多少あったけれど、そもそもこの小説版の緒花ちゃんは、そういう感じなのよね。

 もちろん緒花ちゃん本人が使っている訳ではないし、緒花ちゃんにその意識は皆無だから、メタ的な外側から見て、っていう感じだけれど。

 

 良い言い表し方で言うならば、自分ひとりじゃ何もできないからみんなの力を借りる。

 

 実際には緒花ちゃんは何もできていない訳じゃないし、ぼんぼ(頑張)ってるんだけれど、その印象がわたしに強く残ってしまったのは、緒花ちゃん本人が強くそう思ってしまっているから。

 

 それこそ結名ちゃんや女将さんがフォローをしてくれているんだけれど、緒花ちゃん本人、それだけじゃヨシとはしないよね、っていうね……。

 多少小説版のご都合的な部分は見受けられたかな。

 

 そこがTVアニメ版の緒花ちゃんとは、わたしの印象が異なったところ。

 

 TVアニメの緒花ちゃんは、それでも、それでも、と自分を奮起させて、時には周囲の怒りだって買ってしまって、それでもぼんぼってる姿が尊くて、それが周囲に波及して行くのが良かったんだけれど、ちょっと大人になって知恵をつけて、気持ちだけじゃどうしようもない、ということを知ってしまったのよね。

 

 不利な状況を覆すために、考えて、あがいて、みんなの意見や協力を経て、何かを思いついた時に興奮して鼻血まで出しちゃう緒花ちゃんは、残念ながら、小説では見受けられませんでした。

 

 まぁそれが大人になるということの一つでもあるのだけれど。

 寂しいけれどもね。

 でも夢だ気持ちだだけじゃどうしようもないことを、現実の厳しさを、しっかりと描写されていると思いました。

 現実を確り知らないと、夢破れた時、どうするの、っていうね。

 

 だから、結名ちゃんが、寄り添ってくれてた。

 じゃないとお話にならないから、ってのは勿論なんだけれど、いろんなことをぼんぼってきた緒花ちゃんを良く知る結名ちゃんだからこそ。

 

 それを思うと、なこちがちょぉっとだけ薄情にも感じたけれど、社会人で、責任をもって仕事をするという意味では、なこちもまた大人になってしまったんだなぁ、ってちょっと寂しくなったw

 

 社会人のルールを考えれば当然なんだけれどねw

 

 みんちは相変わらずのツンで、ほとんどデレないのはアニメと一緒で良かったw

 あと徹さんとも上手くいってそう……なのか?

 あれだと完全に亭主関白になるぞ……。

 あの男空気読まねぇし……。

 みんちの徹さんを思う気持ちを判って利用したら許さんからな!(゚Д゚;)

 まぁ徹さん不器用だからそういうことできないと思うけどw

 

 もうすこし二人を見ていたかった感はあるけれど、そのくらいでちょうど良かったのかもなぁって思う。

 

 徹さんと、もどかしくも良好な関係ではあるのだろうから、みんちもちょっと大人に感じたね。

 

 でも、このお話のおかげで、結名ちゃんをすごぉく好きになった!

 そういう視点でもう一回アニメ見よ!(๑˃̵ᴗ˂̵)و

 

 レンさんと巴さんも。

 若旦那は相変わらず頼りないw

 貴子さんは後半以降と同じ、頼りになる大人。一瞬しか出てこないけれどもw

 次郎丸さんも相変わらずw

 まめじいかわいかったw

 

 お母さんと女将さんはほぼ変わらず。

 どっちもカッコイイ大人でしたね!

 あとは、結名ちゃんの祖母にあたる、ふくや旅館の女将さんもカッコ良かったですね!

 

 TVアニメでは一度は体調を崩してしまったスイさんだけれど、7年経っても超お元気で良かったわ!

(๑˃̵ᴗ˂̵)و

 

 たぶん花いろファンはみんな、女将さんの衰弱してる様なんて見たくないって思ってるだろうから。

 

 いつまでも背筋がぴん!と伸びた、かっこいいお祖母ちゃん、女将さんでいて欲しいですね。

 

 相変わらず、緒花ちゃんの彼氏、孝一君は可哀そうだけれどもな……。

(´・ω・`;)

 あれも若さと愛のなせる業よのう……w

 

 さてさて上下巻とはいえ、紙は分厚いし挿絵はあるし、余白も大きいから、文庫にしたら一冊でもまとまりそうなくらいの内容でしたが、返ってテンポも良く、一応の決着はつきました。

 

 お話上、大まかではあったけれど、一つのイベントを興して、動かすために、何が必要で、どんなことに注意しなくちゃいけないのか、お金の流れっていうのはどういうことなのか。

 そうしたことを表現されていたのは流石だと感じました。

 

 可愛い女の子がワーキャーするだけのお話じゃない。

 

 そこは流石にお仕事シリーズですね。

 あと最後の方、ぼんぼり祭りに唐突に出てきたキャラは、サクラクエストか何かの子なの?

 

 わたしこれからサクラクエストは見るつもりだけれど、唐突過ぎて置いてけぼりくらったわよw

 

 ちなみにサクラクエストは、お仕事シリーズ第二弾のアニメです!

 

 ともかぁく!(゚Д゚;)

 

 花咲くいろは いつか咲く場所

 結果的に言いますと、まぁ、面白かった!

 

 ただまぁ、劇場版みたいな位置づけだったりストーリーだったりを期待すると、それはちょっと違うかな、という気はしますね。

 

 ともかく緒花ちゃんをど真ん中に置いて、立役者、活躍する、本来なら重要な役割の人達が脇に置かれているので、緒花ちゃんが何もしなくても物事は進んで盛り上がって行くけれど、何もせずにはいられない緒花ちゃんがちょこまか動く間に難しいことは進んで行く、みたいなお話ですw

 

 雰囲気は、良い意味で文章にあまり個性を感じられないので、テレビアニメの続編でのノベライズという意味では、そうした文章の方が、テレビアニメの雰囲気をそのまま引き続き持ちやすい印象ではありますね。

 

 個性が出ないよう、著者さんはご苦心されたのかもしれません。

 

 ともかく、TVアニメの花咲くいろはを見ていることが大前提となる小説ですので、ファン向けです。

 花いろを知らない方が読んでもなんのこっちゃ?でしょうからw

 

 わたしはTVアニメのファンですから想像の域は出ませんが、TVアニメを見ていなくて、このお話を読んだら、TVアニメに興味を持つだろうか……???

 

 ともかく、TVアニメのファンでなければ楽しむことはできないお話です。

 緒花ちゃん、結名ちゃん、なこち、みんちの四人娘。

 大好きなキャラのその後が見られるだけでも、花いろファンには価値がある!

 

 もちろんTVアニメは素晴らしいので、是非ともご覧になっていただきたいところですね!

 

 次は、20年前に買ったまま読んでない()ラノベを読もうかと思ってます!

 

 では、また!(๑˃̵ᴗ˂̵)و