こんにちは。
元小児科ナース 薮内(やぶうち)ゆかりです。
三男の個別相談
まもなく小学生になる三男。
三男の年長、個別相談が１月末にありました。
なんと。思った以上にとてもいい子なんだそうで…。
先生から
「□□くん(三男)は何も問題ないです、そのまま小学校へ上がってくれればと思います」
と、相談する必要がないくらいと言われたんです。
親としてはそれは嬉しいかぎりですよね。
三男は率先して掃除をしたり、代表を任されたり。
友だち同士がケンカになっていたら、それぞれの言い分を最後まで聞いてから、
「Aくんが先に使ってたから勝手に取っちゃうのはよくないんじゃない？」
と冷静に指摘したり。
（指摘した子に何発もやられて、我慢の末最終的に一発やっちゃったこともあるそうですが…）
挨拶は言われなくても必ずするし、困っている子がいたらすぐにかけつけてくれる素敵な子、と。
公平・公正に見ていて正義感が強いな、と先生の話を聞いていて思いました。
子どもらしくないという問題を作る
ただ、私はアンテナがたちます。
どうしても私は『子どもらしさ』がないことに心配なのです。
我慢して頑張らなきゃってなっていないだろうか。
って問題がないのに問題を作ろうとしてる――――！
事前に、
我慢していい子になろうとしていませんか？
そう見えるようなことはありませんか？
と先生に質問を書いていました。
褒められたいと思って行動しているようにも見えないです、と言われ安堵はしました。
ただ、やはり子どもらしさがないことに私は不安を感じているのです。
今子どもらしさを出さないで、後でドカーンと出る時が来るんじゃなかろうか…という不安。
ここまで見て、
なんだよ自慢かよ。
いいじゃん！いい子なら。
贅沢な悩み。
って思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そうです。
贅沢な悩みですよね。
私はすぐに問題を作り上げるなぁと自分でも気づくようになってきました。
前までは無意識でやってたから怖いものよ…。
でもね、どうしても気になるんです。
『いい子』という言葉に。
伸び伸びとしてほしいからなんだろうな。
『（大人にとって都合の）いい子』
になろうとしてないだろうかって。
周りの期待ばかりを汲みとって。
それを本人が選んでるのならそれでいいはずなのに。
つまり…自分を投影してるんですね。
そうやってやってると苦しいよー
他人の顔色見て行動するから自分がなくなるよー
って私の中が反応するんですね。
ないものねだりでコントロールしたい
どちらかといえば手がかかっていた長男と次男。
以前いたところは自分のやりたいことを表出していい幼稚園でもあったので、いい子であろうとする三男に私は疑問を抱いていたんですね。
ほんっとに親（自分）って自分勝手だな！と思う(笑)
長男や次男には少しは大人になってほしいことを求めて。
三男には今くらいは子どもらしくいてほしいと思う。
ないものねだり
だなぁ。
そして、思い通りにさせたいんだなぁ、と思う。
いい子になりたい
ある晩、いきなり寝ようとした布団の中で三男がこう言うんです。
「僕、いい子になりたい！」
上のように疑問を感じていた私は、一気に不安になりました。
なぜかって？
私の所属する協会の理念では、下のように言っているので、
三男の言う『いい子』
に反応してしまったんです。
私がいい子に育てようとは思わなくなってきているのに、子ども自体がいい子になろうとしているなんて！！
と正直焦りました…。
いい子になろうとしないで！
そう頭に言葉が湧いてきた、と同時にそれを言おうとすることはやめました。
ちょっと待った…『いい子』の定義が違うのかもしれん。
その奥にある気持ち・欲求はなんぞや？
「そっかー。そう思うんだね」
と受け止めた後、三男にとっての『いい子』とはどういう子か聞いてみました。
「えっとー！100点取って、お掃除して、自分のものは自分で片付けて、宿題帰ったらすぐやって、お手伝いもいっぱいして…」
理想的な『いい子』像。
理想が高いな！←私がまず無理だから出てくる
この子は、何のためにそうなりたいんだろう？
先生はほめられたいから行動するとは見えないとおっしゃっていたけど、少なからずほめられたいのもあるかもなぁと思ってみたり。
新生活にワクワクしていたり。
兄たちの姿を見て希望を持っていたり。
たくさん頑張りたいって言いたいのかな。
『いい子』の奥にはいろんな気持ちがあるかもしれないなって思いました。
みんな素敵になりたいよね
それでもやっぱり、いい子でいないと愛してもらえないとは思ってもらいたくない…。
どうしても気になったので(笑)
「そっかぁ頑張りたいんだね」
「…いい子になろうと頑張りすぎると、疲れない？」
って聞いたら、小っちゃくボソッと
「疲れる…」
そう言った三男。
あ、そこは感じているんだなと思いました。
「疲れるよね。お母ちゃんはどんな□□（三男）でも大好きだよ」
とだけ伝えました。
いい子になろうとすることを否定するのではない。
いろいろと器用にこなせる三男。
ブログにもあんまり記事として上がってこないけど(笑)
努力タイプで全体を見渡してくれる。
誰よりも早くすぐに準備したり、できるようになるまでやるタイプ。
「頑張らないで」
「頑張りすぎないで」
は、頑張ろうとしている子どもをくじけさせることになるので言わない。
でもその結果がどうであろうとあなたの価値は変わらないことをどうしても伝えたくなったのでした。
もっかい言う。
親って自分勝手だな！(笑)
でもそういうもんなんだよね。
親って。
じゃあどうやったっていいでしょ、じゃなくて。
そこに“気づいているかどうか”が大事。
自分がどういう人間か、子どもがたくさん教えてくれてるんだよね。
私も４人の子育てから自分を知り、枠をひろげてもらってると感じる。
こんなに子どもらのことで悩む、時には正反対のことで悩む私は、相当子どもたちのことが大切なんだなって思う。
そんな自分にも目を向けながら、ね。
子どもの成長を見ていきたいな。
薮内（やぶうち）ゆかり
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