🌏 文化の違いを現場の力に変えるために
このシリーズでは、外国人労働者の理解を深める一助として、国別の特徴や働き方の傾向をまとめていきます。
外国人の方と円滑に働くためには、その国の文化的背景や歴史、風習を理解することがとても大切だと考えています。
少しでも、外国人労働者に対する偏見や誤解が減り、よりよい職場づくりにつながることを願ってお届けしています。
個人的な見解も含みますし、すべての方に当てはまるものではないことをご承知おきください。
中国は日本にとっても長い歴史的関係があり、多くの中国人が技能実習生・留学生・就労者として働いています。文化の違いを理解しておくことで、円滑なコミュニケーションと信頼関係を築くことができます。
とにかく、日本でも上と下で生活習慣が違うのに、中国は広大すぎますし、多種多様な民族で構成されてますので人によって違うのでご了承ください。
中国人の方を理解していくための参考程度でお考え下さい。
中国についての基本情報
1. 歴史的背景
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長い王朝の歴史(約4000年以上)
夏、殷、周、秦、漢、唐、宋、元、明、清など、多くの王朝が興亡を繰り返してきました。 -
近代の変革
清朝の崩壊後、中華民国を経て1949年に中華人民共和国が成立。共産党による一党体制が現在も続いています。 -
日中関係
戦前の抗日戦争の記憶が残る世代もいますが、若い世代は日本の文化・製品に好意的なことも多いです。
2. 言語
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標準語(普通話)=北京語が公用語。日本語の標準語的位置です。
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しかし、広東語、上海語、福建語など方言も非常に多く、地方出身者同士では別の言語を話しているので全然ちがう印象です。
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日本語学習者も多く、漢字文化の共通点もあるため、筆談が通じることもあります。
3. 文化・風習
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儒教・家族中心の価値観
家族の名誉を重んじ、親の面倒を見ることを重視します。孝行文化が今も根強いです。 -
実利・現実主義的な考え方
効率や結果を重視する傾向があり、合理的に動こうとする場面が多いです。 -
人間関係(関係=グアンシ)を重視
信頼関係を構築すると非常に忠実に働きますが、信頼が崩れると離れるのも早いです。 -
春節は中国旧暦に基づいているため、2026年は12月17日からと毎年違います。
4. 宗教
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宗教よりも伝統的信仰(祖先崇拝や風水)が根強い。
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一部に仏教、道教、キリスト教徒もいますが、全体的には宗教色は薄め。
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政治的・宗教的な話題には慎重に接するのが無難です。ほんとに。
5. 気候・風土
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中国は広大な国土を持ち、南は亜熱帯、北は寒冷地帯、中央部は大陸性気候と地域差が非常に大きい。
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出身地域によって寒さや暑さへの耐性が違うので、個人ごとに配慮が必要。
中国人の特徴と職場での付き合い方
6. 労働観・性格の傾向
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目的意識が高く、成果重視
「なぜこの仕事をするのか」が明確だと非常に意欲的になります。 -
自己主張がしっかりしている
「指示を受ける」よりも「相談しながら進める」ほうが向いている人も多いです。 -
競争心が強い傾向
昇進や評価に対して敏感なため、公平性のある評価制度を重視します。 -
現場で学びながら覚えることに積極的
理論より実践を重視する傾向があります。
7. よくある誤解とその対応
➡ 納得できるよう説明すると信頼が深まります。
➡ 人前で叱られるのを嫌います。個別に冷静に話すほうが良いです。
➡ 一律に判断せず、個々の性格に合わせた接し方が必要。
. 職場でのコミュニケーションのポイント
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✅ 理由や目的を丁寧に伝える
「これは何のためにやるのか」がわかると納得して取り組みます。 -
✅ 公平な態度と評価を大切に
ひいきや曖昧な対応を嫌う傾向があるため、ルールの明示と透明性が信頼につながります。 -
✅ 実践を重ねて学ばせる
座学よりも「一緒にやってみせる」ことで理解が進みます。 -
✅ 成功体験を積ませる
「できた!」という自信がモチベーションにつながります。
日本もそうですけど、中国では英語を話せない人が結構います。
中国人には中国語のマニュアルを作成した方が安心感が高まります。
北京語のありがとうは「シィェシィェ」です。
中国人の方も家族との時間を大切にされる方が多い印象です。
残業は”お願いする”姿勢で声をかけると良いでしょう。
残業して当たり前みたいなのは日本ぐらいかもしれません。
私は中国では三国志が大好きで、劉備推しです。
中国人の方に聞いた「実は桃園の誓い」はおとぎ話!
という話にショックを受けました。
中国の方も三国志好きな人多いので盛り上がれます。
あとチンギスハンも、すごい人だと尊敬してます。