カードショップを開業予定の方に書いています。
昨日の続きです。
売れていないお店、閉店するお店には共通の傾向があります。
それは、価格の変更がされていない。
という事です。
青果店で重要なのは、価格と鮮度だ。
と言われた方がいますが、
カードショップで言えば、価格の鮮度が重要。
と言えます。
価格が変更されていないと、それはそれは売れません。
悪影響は売れないだけで無く、
お店の印象が悪くなる。
お客様の来店頻度が減る。
と負のサイクルが始まります。
例えば、新作発売の時に、1000円で価格を付けて売り場に出したものが、
1ヶ月放置されていると、相場は半額の500円に下がったとします。
この商品はほぼ売れません。
売れないどころか、高い店だと印象を与えて、
お客様は次に来ようとは思いません。
さらに、買取で持ち込まれた場合、
買取時は相場を見て買取ますので、
200円で査定を出したとします。
頑張った買取を出したとしても、
800円も利益をとってるのか。
という悪い印象を与えてしまいます。
古本屋さんも同じで、ある古本屋さんの
エリアマネージャーは、担当店舗に行くと
ランダムに本の価格ラベルを見て、ラベルの劣化具合や、
インクの落ち具合で価格変更がされているかをチェックしています。
古本業界でも、価格変更は重要な作業であり、
カードより重いので大変な作業です。
価格変更は、棚ごとに、毎週曜日を決めて、
定期的に行います。
売り場が大きなお店は大変です。
POS管理されていない店舗は、売り場のカードを全部下げて、価格を調べて、価格を変更した後、並べ直します。
1棚1日やっても、20棚あると20日かかります。
新作は頻繁にやる必要があるので、
一人では無理なレベルです。
だからカードピッカーで安価なカードはショーケースには出さず、
価格ラベルの張り替え作業を減らす事を勧めています。
大きな店舗で、沢山の商品を並べるのは、
見栄えもいいし、大手のお店のようですが、
大手はそれだけ人を雇って管理しています。
個人で管理できる量を超えて商品を並べると、
管理しきれず、相場との価格差が開くばかりです。
価格変更を軽く考えていると、本当に痛い目を見ます。
最初はショーケースは10台までに抑えておきましょう。