木曜日・金曜日と自宅で働いて英気を養い、ようやく週末です。

体調は万全ではないけれど、何はともあれナイトミュージアム。


毎年、冬の時期だけ催されるシュトッガルト自然史博物館のナイトミュージアムですが、21:00から始まる大人用のイベントは2回だけ。

直前だったけど、予約できてラッキーでした。



金曜日は休みにして朝からシュトッガルトに行く予定でしたが、大事をとって昼まで働き午後は寝て体力温存。

会社から帰ってくる夫を待って、シュトッガルトに向かいました。


開館時間が過ぎて照明の落ちた館内↓


今回の女性キュレーターは、ジオラマの説明ばかりで化石に関する話があまりなかったのは残念でした。発掘当時や現在の知見を交えたこばなしがききたかった。

まあ、また来よう。



この日はシュトッガルトのホテルに宿泊。


翌日、まだ寝ている夫をおいて博物館に向かいました。

金曜日に1日博物館に行く予定が叶わなかったので、朝のうちにリベンジです。


ホテルから公園を通り抜けて博物館に向かいます。

朝の散歩は寒いけど気持ちがいい。


9:45に博物館到着。




今回来たかったのは、中生代ジュラ紀中紀の展示を見るためでありました。

この数ヶ月、土砂崩れ跡の路頭や近隣で見つけた化石は、ドイツではBraun Jurassicと呼ばれるこの時期のもの。

自分の見つけた化石を同定するために展示を見にきたわけです。


Gosheim


Blumberg


博物館の展示で確認すると、やはり上記いずれもジュラ紀中紀の地層が露出する地域でした。


ジュラ紀中紀のドイツ・Baden Württemberg州は、海の底。

これは前期・後期と変わらないのですが、中期の特徴は大陸の土壌から海へ流れてきた豊富な鉄分。

鉄分を豊富に含むジュラ紀中期の地層は、ドイツ語の名前(Brauner Jura)のとおり酸化して赤茶色いのです。



我が州の自然史博物館はほとんど行きましたが、ジュラ紀中期の化石はどこに行っても大変希少なのです。

これは、栄養たっぷりの海水には生物が溢れており、生物の死骸が静かに堆積するような環境でなかったことに起因するのだそうです。



この二枚貝は、多分Gosheimで見つけたもと同種ではないかと思う(写真下↓)


私が見つけたべレムナイトとはかけ離れたサイズ感ですが、質感は近い気がします。


全然関係ないけれど、海の底に沈んだ糞石↓

鳥の糞がたまった土壌のようです。



ジュラ紀中期も大変興味深いので、天気のよい日にもっと森を歩いてみようと思います。