アルトムールタール2日目。


昨日の夜に夫も合流し、土日の2日間で中生代ジュラ紀後期の化石採掘イベントに参加しました。


主催は今回もGeoinfotainment

前回のガイドはらホルツマーデン(Holzmaden)と同じトーマスでした。


何はともあれ朝ごはん。

お昼ご飯のパンも準備して出発です。



グループと合流し、1日目に私たちが採掘に訪れたのはムルハイム(Mühlheim)。

Fossilien Besucherstrinbruch Mühlheim



私の知る限り、アルトムールタールには3か所の一般用化石採掘場があります。

そのうちのゾルンホーフェンとアイヒシュテットは駅から往復10km圏内なので、電車でのアクセスが可能になります。

ゾルンホーフェンは前日も行ったし、去年のひとり旅でも両方歩いて行きました。


このムルハイム採掘場は、徒歩でのアクセスが困難で去年来れなかったので、とても楽しみでありました。


いざ入場!



規模的には前日のゾルンヘホーフェン一般採掘場と変わらないのですが、ムルハイムの方が石灰岩が圧倒的に柔らかい。

ホルツマーデンの頁岩のように一層一層剥がしていくことができました。



このアルトムールタールは、硬い石灰岩から始祖鳥が見つかったことで一躍有名になりましたが、この地で採掘されるゾルンホーフェン石灰岩(Solnhofen Limestone)はリトグラフ版や建築材料としても有名なのです。


ただゾルンヘホーフェン層はとっても硬く、ハンマーやのみで簡単に切り出すのは難しいのです。


一方、ムルンスハイム層(Mörnsheim Formation)と呼ばれるムルハイムの地層は、ゾルンホーヘン層(Solnhofen Formation)よりも100年ほど新しい。

リトグラフに適した硬さや岩石曹ではないものの、比較的柔らかく、採掘に向いているのだそうです。


ただただ無心にハンマーとのみを叩く作業に熱中すること5時間。


3匹の魚を見つけたツアー参加の男性に比べればたいしたジャックポットではありませんが、

わたしも小魚の骨、アンモナイト、魚の糞石を見つけることができました。


魚の骨↓



15:30頃に雨が降り始めて強制終了。



採掘のあとはトーマスの個人博物館を見にいきました。


彼は若い頃に50歳で早期退職して化石採掘を楽しむと決めて有言実行した計画的なおじさんで、ドイツ国内や海外で採掘した化石と鉱物を展示するための自前の博物館を作ったのであります。


大変な量の化石↓

この趣味を数十年続けると、コレクションの置き場も大変なことになるんだな。


面白い化石もいくつかありました。


下顎つきのアンモナイト↓

シュトットガルド自然史博物館で一体見たことがあるだけだったので、たくさんあってびっくり。


細長いサメの卵↓

肉食獣の卵は細長い説はここにもあり。


彼のコレクションを堪能し、夜は参加者みんなでレストランで夕食を共にして楽しい時間を過ごさせてもらいました。


欲を言えば、もっと化石の話がしたかった。

みんな、化石の話をしようぜ、とゴリ押しできるほどドイツ語が話せない自分が残念でありました。



翌日に続く。