マレーシアから帰ってきた週の週末、ひとりでGeoinfotainment企画の化石採掘イベントに参加してきました。

Exkursion zur Schwäbischen Alb

2日間のプログラムで参加費75€(ホルツマーデン一般採掘場入場料、博物館入場料、込み)。


マレーシア旅行の直後だし、夫は疲れているから参加しないとのことだったので、すごく迷いました。

が、2日目のプログラムが鮫の歯発掘だったので1人だけど参加することにしたのでありました。


サメの歯、ほしい。



Day1 ホルツマーデン(Holzmaden)

ジュラ紀前期の頁岩

7:30に家を出て、車でホルツマーデンに向かいました。

うちからは約1時間半の道のりですが、私の運転は遅いので余裕をもって早めに出発です。



@10:00

ホルツマーデンの一般採掘場の駐車場で運営の担当者トーマスと他の参加者と合流。

今回の参加者は、お母さんと息子のペアが3組とわたしの7人。


自己紹介して、いざ採掘場へ。


ホルツマーデンはドイツが誇る化石産地。

ジュラ紀前期の頁岩をノミとハンマーで削りだし、アンモナイト、べレムナイト、二枚貝、牡蠣を探しました。


ここに来るのは3回目なので、もはや勝手知ったる採掘場であります。


アイスの販売ワゴンが来るのも知ってた。

一般採掘場なので、イベント参加者以外の人もたくさんいます。


底の深いエリアの方が期待大ではありますが、頁岩も硬く、わたしの小さなノミ&ハンマーでは太刀打ちできないので、いつものように小さなワーキングスペースを確保できる場所を探しました。



ホルツマーデンももともとは工業用の採掘場だったので、壁に近い場所ではこのように横に『切れ目』がはいっています。

この切れ目の間の頁岩を地道に一層ずつ剥がしていくと、このようになります↓

手作業なので5時間くらい作業して、こんな程度です。


落ちている頁岩を探してみれば、もっと効率よく化石が見つかるのかもしれないけど、私は層をめくっていく作業が好きなのであります。

誰も見たことがない太古の海の底に出会うロマンには変えられない。


地道な手作業の結果、今回は結晶化したアンモナイトを見つけることができました。


残念ながら、べレムナイトは今回も見つからず。

わたしを憐れんだキッズがべレムナイトを一本くれました。

うれしいけど、やっぱり自分で見つけたい。



今回見つけた化石は、アンモナイト、二枚貝、牡蠣。

変わり映えしないラインナップですが、とっても楽しかった。


15:00に採掘を終了し、みんなで博物館へ。

Urweltmuseum Hauff


この博物館に来るのは2回目でしたが、やっぱりこの地層階段は圧巻です。

ホルツマーデンに見られるジュラ紀前期の頁岩層を忠実に再現しており、それぞれの層に異なる生物群が化石となって堆積しているのがよくわかります。


背ビレ・尾ビレの軟組織が残っている大変珍しいイクシオソラスの化石。



ホルツマーデンに露出するポセドニア・シェール(Posidonia Shale)という地層の由来は、この地域に数多く化石が残る牡蠣(Posidonia Bronnii)に由来するのだそうだ。



暑いなか採掘に夢中になっていたら、汗びっしょりになりました。

ホテルのプールで泳ぐために、スーパーで20€の激安水着を購入し、チェックインのあとはプールへ直行。

プールとサウナを交互に楽しみ、すっかりリラックスできました。


リラックスついでに、ホテルのレストランで白アスパラの夕食を頂きました。


ひとり旅のくせに豪遊してしまい、なんだか夫に申し訳ない気もしたけど、こんなことをドイツで1人でできるようになった自分がちょっとうれしかったりもしました。


明日はいよいよサメの歯を探しに行きます。