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熱海旅行

行ってきました!

 

 

 

 

わたくし

大正ロマンレトロな邸宅とか

そういう類のものが

大好きでして…

 

 

 

 

大正8年に築かれ、

「熱海の三大別荘」

一つとされた

起雲閣

(きうんかく)

 

 

に行ってました!

 

 

 

 

 

熱海駅から徒歩20分の

ところにありますあしあと

 

 

入館料は大人610円でした。

(2024年6月現在)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

起雲閣とは?

 

 

大正・昭和期の

政治家、実業家で

「海運王」と呼ばれた

内田信也により

1919年に建てられた別荘です。

 

 

1925年には

東武鉄道初代社長でもある

根津嘉一郎に売却され

別邸に。

 

 

そして

1947年には

桜井兵五郎が取得、

旅館として開業し

「起雲閣」と

名付けられました。

 

 

旅館時代には

志賀直哉や谷崎潤一郎、

太宰治、三島由紀夫など

文豪たちが来訪・滞在されました。

 

(敬称略)

 

 

今は熱海市が所有する

指定有形文化財として

観光施設となっています。

 

 

 

 

 

内部

 

 

入り口

 

 

訪れた時は

雨が降ってました傘

 

 

 

 

外観

 

洋館と和館が

何棟か立ち並んでいます。

 

 

 

内部では靴を脱ぎ、

スリッパで移動します。

 

大きな持ち物はロッカーへ。

 

 

 

 和館(本館)

 

 

「麒麟」

群青色に塗られた壁。

 

 

最初の持ち主・内田氏が

お母さまの静養の場所として

建てた別荘なので、

 

段差が一切ないという

バリアフリーな建物でした。

 

 

ここでスタッフの方が

見どころなど

説明してくださいました。

 

 

大正ガラス

 

この窓に使われているのは

大正ガラス。

 

現在は作れる人が

もういらっしゃらないということで、

 

 

絶対に割らないでください!

割れたらもう作れません!

 

と注意喚起がなされていました。

 

 

ガラスをのぞくと

世界がゆらめいて見えるんです。

 

この写真を見ても、

ガラス越しの景色が

少しゆがんでいるように

うつっています。

 

 

 

2階にのぼると

 

「大鳳」

 

こちらは紫色の壁。

 

欄間のところが竹の節のように

なっています。

 

 

 

 

掛け軸が菖蒲の花だったのですが

季節によって違うのかな?

 

 

 

 

館内のあちこちに

お花もいけられていて

それを見るのも楽しかったですニコニコ

 

 

 

2階からの眺め。

 

 

 

 

 

 

 洋館

 

 

「サンルーム」

 

 

ステンドグラスの天上、

たくさんの大きな窓で

明るいスペース。

 

 

 

「玉姫」

 

 

二代目の持ち主・根津氏により

つくられた部屋。

 

西欧風でありながら、

アジアや日本の文様がちらほら。

 

 

 

 

「玉渓」

 

 

こちらも西欧っぽい!と思いきや、

暖炉の上には

ガンダーラの彫刻が

置かれていたんだそうです。
 

 

 

 

「金剛」

 

 

壁の♠♣♥♦模様など

螺鈿細工でできていて、

洋館では珍しいことらしいので

ぜひ見つけてみてくださいスター

 

 

 

ローマ風浴室

 

 

 

「文豪の間」

 

 

各部屋で

熱海や起雲閣と関わりのある人物の

展示などがなされていました。

 

 

 

 

 

 

 

起雲閣に来訪・滞在したことのある

文豪たち。

 

 

 

坪内逍遥が翻訳した

シェークスピア全集

 

 

 

 

 

「孔雀」

 

 

離れにある建物。

 

 

弁柄色の壁。

 

 

 

 

あとは今でも使われている

音楽サロンなどなど。

 

 

 

見応えたっぷりでした!

 

 
 

 

庭園

 

2代目所有者の

根津氏は庭園好きで
石好き。
 
気に入った石を見つけては
この別荘へ運んでいたんだとか。
 

 

 

この写真の

真ん中奥にある
大きな岩は
 
2か月かかって
運んできたものだそうです。
 
 
約20トン。
 
 
当時はクレーン車もないから
ソリで。
 
道を通行止めにして
警察に怒られながら。
そんなエピソードが書かれていました。
 

 

 

 

 
 

 

羽衣の木

 

起雲閣が旅館だったころ

ロゴに使われていた

羽衣の木

 

 
もともとは50年に一度しか
咲かなかった花ですが、
 
近年は毎年この時期に
咲くようになったんだそうです。

 

 
 
最後に

 

喫茶室「やすらぎ」

 

 




 

こちらもデザインが素敵で

ゆったりとした空間でした。

 

 

 

 

 

 お抹茶と和菓子

 

 
季節の和菓子は
水まんじゅうでした。
 
美味しかった!
 
 
 
 
 

 

背筋が凍った話。

 

 

前述した

和館の「大鳳」というお部屋に

 

太宰治と山崎富栄が滞在。

 

image

 

 

太宰は起雲閣で

「人間失格」を執筆。

 

 

二人で入水自殺する3か月前のこと。

 

 

「このお部屋で

二人はどんな心境で

過ごしていたのでしょうか」

 

 

なんて

説明書きがあったのですが…

 

 

奇しくも

 

私が起雲閣を訪れた

6月13日が、

入水自殺した当日だったようです。

 

 

この事実を今日知って

鳥肌が立ちました。

 

 太宰の生涯と自殺未遂の

Wikipediaを

1時間くらい読み耽ってしまいました。


凄絶、、、

 

 

 

 

起雲閣、

建築様式を見るのは

すごく楽しかったのですが

 

 

なんだか

いろんな人の思い…念を

感じたような気がします。

 

私はあまり霊感がないのですが。

 

 

 

 

「時を止めた美の中へ」

 

がキャッチコピーの

起雲閣。

 

 

文豪たちに愛された邸宅。

 

歴史に思いを馳せられる

非常に趣のある場所でした。