「狂女王」と伝えられているカスティーリャの女王フアナの半生。本当に彼女が狂人だったのか、政治的な陰謀によって狂人に仕立て上げられて幽閉されたのか、諸説あるようですが、この映画では夫を愛し過ぎ、嫉妬に狂ってたびたび錯乱状態に陥る女性として描かれています。
かなり駆け足で彼女の半生を追いかけているので、ある程度予備知識が無いと状況が呑み込めないと思います。
私もこの頃(西暦1500年頃)のヨーロッパの政治状況は高校の世界史で習って以来、ほとんど触れたことがないので、急いでWikiを斜め読みして、なんとか映画の展開にはついて行くことができました。
夫を愛し過ぎる余り、嫉妬心から夫が信じられなくなり、尾行させたり、呪術を使ったり、美人局のようなことをしてみたり。泣き叫ぶ、暴れる、夫を叩く、王女らしからぬ下品な暴言を吐くなど、狂人のレッテルを貼られるのも止むを得ません。
あまりにも必死な彼女の姿はとても痛々しかったです。
フアナの過剰なほどに一途な気持ちはじゅうぶん伝わってくるのですが、あんな夫にどうしてそこまで執着できたのかがわかりません。
夫のフィリップはイケメンですが、無能で女好きのダメ男です。
まだ少女の頃にひとりで嫁いで来たフアナにとって、夫は最初で唯一の男性。だからこそ盲目的に愛してしまったのだとは思いますが、歴史的にも評価の低い夫を、そこまで一途に愛し続けたことは、ある意味スゴイことだと思いました。
予備知識がないので、当時の衣装やお城の様子がどこまで再現されていたのかはわかりませんが、雰囲気は伝わってきました。衣装も建物も意外と質素なのでちょっと驚きました。



