この映画、どうしてあんなにヒットしたのでしょうか。プロモーションの効果なのか、出演者の人気なのか、どこがあんなにウケたのが謎です。
出演者も豪華だし、そこそこいいお芝居をしていると思うし、そこそこお金もかかっていると思いますが、映画としてはフツーだと思います。
太平洋戦争を舞台にした最近の映画の中でも、突出した何かがあるとも思えません。
それでも、何かがあるからあんなにヒットしたんだろう、と思ってじっくり見ましたが、やっぱりわかりませんでした。
強いて言うなら、悲惨でむごたらしい殺戮シーンも無く、生々しくない"スタイリッシュな"戦争映画だからかもしれません。
戦争が舞台の映画なのに、戦争映画らしい緊張感や緊迫感が全然ないところが"新しい"のかもしれません。
この映画を賛美する人はきっと「人間の條件」なんかは見てないんだろうな・・・
でも、これからの世代に戦争を伝え残して行くには、リアルで生々しいドキュメンタリータッチな戦争映画よりも、「永遠の0」のような、ファンタジックでスタイリッシュな作品の方が良いのかもしれないですね。




