アマゾンプライムで「日日是好日」を見ました。
誰かがこの映画のこと言ってたよなぁって少し考えて「あ、アナンドチャラムさんだ。」と思い出しました。
「日日是好日」は、今この瞬間を、五感を使い充分に味わうことの大切さを全編を通して述べられていました。
それは茶道を通して描かれるのですが、幼い頃、お茶を習っている祖母が祖母の家で私にいろいろ教えてくれたことを思い出しながら見ました。
袱紗を三角にして折るところとか、コの字に拭くところとか。
先生役の樹木希林さんのあたたかさ。相手に直接見えないところでその人を気遣う場面や、そっと静かにかけてあげる言葉での気遣い。押し付けでなく、優しさのアピールでない、本当の優しさってこういうことだよなぁと思いました。
雨の音や、葉の擦れる音で感じられる風の音。文字からの想像。
そういうものを感じる心を、昔は持っていたのに、最近遠ざかっているなぁと自分を顧みたり。
雨の日は雨の音を聞く。暑い時は暑さを感じる。寒い時は寒さを感じる。
雨に濡れて「あぁ、びしょびしょになっちゃった。」とか、「寒い寒い。」と言いながら外で身を震わせることも、全てが恩恵。どんな日も良い日ななんだなぁとストンと心に下りて来て、とても素直な気持ちになりました。
素直になって愛を叫びたくなりましたが、我慢。
うっ 苦しい。