『8月3日』、私にとって特別な日。
気分が上がる日ではないので、
お客様と接するお仕事はいれずに、
自宅で黙々と作業などしています。
どんな特別な日かというと…、
私の亡くなっている長女は、
もともと一卵性の双子だったんですよね。
（このエコー写真は、双子が一緒に写っている貴重な写真♡）
双子の１人は「左心低形成症候群」
という重い心臓の病気がわかっていて、
ただでも小さめサイズな一卵性双生児を
少しでもお腹で大きく育ててあげて、
出産したらすぐに心臓の手術をすることが
決まっていました。
目標だった体重500gを目指して
安静入院生活をして1ヵ月ほど経った日、
お腹の中でその子の心臓が止まったのです。
それが2007年8月3日でした。
妊娠出産って不思議なもので、
お腹の中で赤ちゃんが亡くなると
母親の身体から出そうとするらしく。
陣痛が始まりかけ、のような状態に。
でもこの時、妊娠25週3日。
双子のもう一人はなんとか生きている。
この子が外の世界に出るには、
まだちょっと早すぎる。
お腹の張りを抑える点滴が始まり、
できるだけ妊娠を継続することに。
それからは、24時間点滴がつながり、
安静生活。
私のお腹の中には、
亡くなってしまった子と
なんとか頑張って生きてる子。
我が子が亡くなって悲しいのに、
泣くとお腹が張ってしまって
生きてる子が苦しくなるから
できるだけ泣いちゃダメ。
生きてる子を少しでも大きく育てて
生んであげなきゃいけないから、
ご飯も食べなきゃいけない、
ちゃんと寝なきゃいけない。
そして、なんとか生きてくれてる子も、
脳に大きなダメージを負っていることがわかり…。
この入院生活が
妊娠37週で出産になるまで続いたわけです。
これはほんと、しんどい期間でした。
でも、当時の主治医に言われたのは、
この子が亡くなったのが8月3日ではなく
もう少し先になっていて、
双子の体重差が更に広がっていたら、
脳にダメージを受けるに止まらず、
2人ともが亡くなってしまった可能性もあると。
だから、せめて双子の片割れだけでも
私の手元に残してあげようと思って、
せめて1人だけでも生きてほしいと思って、
この日にさよならしたのかもしれないと。
「もしも」の話なんてしても仕方ないけど、
もし本当に主治医の言うとおりだとしたら、
『8月3日』という日は
双子と私、私たち家族との絆の日になる。
双子たちとの出来事、経験がなければ、
私たち家族は今のこの形では
なかったかもしれない。
あれから10年。
双子たちに感謝する日。
長女・結羽と、
戸籍に名前すら載っていないけど
双子の妹・彩羽。
ありがとう。
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