海中熟成醤油 1年熟成した姿は、・・・・・ | 世界一の醤油をつくりたい 湯浅醤油有限会社 社長 新古敏朗のブログ

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湯浅醤油の社長、新古敏朗が想いを綴ります。
和歌山県の情報の発信、イベント情報などの掲載
日本の醤油の発祥の地から世界のトップもしくは、本当に醤油にこだわっている人に知ってもらいたいと思っています。

丸新本家湯浅醤油有限会社の新古敏朗です。

 

湯浅醤油の実験

左の写真  醤油を入れた木箱の新品(湯浅醤油(有)社員の手製)

右の写真  ボロボロの状態で醤油が入っているのか不安な状態

 

 

和歌山の海中熟成醤油プロジェクトです。

 

和歌山県有田郡湯浅町の湯浅湾は、「なぎの里」と名がついて 海が静かできれいです。

 

海中熟成醤油

 

ドローンで撮影した 漁船の姿です。

ちょっと曇ってもこの写真、 改めて良いところだと思います。

 

湯浅醤油「海中熟成醤油実験」

元々は、和歌山県の串本町で1890年のトルコ軍艦エルトゥールル号の
海難事故が有り住民達が兵隊さん達を助けました。
 
「鎮魂記念式典で、湯浅醤油を海に沈めていただいたのが始まり」
 
 

2021年10月に湯浅湾に沈めたのを引き揚げました。

 

湯浅湾海中

このロープは、ウキと醤油をつないでいるロープです。
ホヤみたいな生物がこぶのように付いてその周りに小魚が泳いでいます。

 

目印

丸新と書いたブイを手繰り寄せて引き揚げます。

 

海中醤油

水中の木箱では、ベラが何十匹もついてました。
漁礁の代りをしていたんですね。

 

 

しょうゆ実験

引きあがってきました。

ここまでは、順調でした。

 

しかし、海中から船にあげる時、荷重がかかり船の縁に引っ掛かり

木箱が崩壊し始めました。

サルベージ

この時、やばいと言いながら船長と悪戦苦闘していました。

木箱が、ぼりぼりと壊れていくんです。

 

 

海中熟成しょうゆ

結果は、1本海中に寄付しましたが 引き上げ成功 

 

箱はボロボロ
ギリギリセーフでした。

 

海のしょうゆ

醤油瓶には、いろいろな生物の痕跡が見つかりました。

 

image

木材がボロボロに朽ちていました。
というか、微生物に食われて空洞化し、

引き揚げる前は、形を保っていましたが、海中から上がったら重さに耐えきれず崩壊

 

 
海中熟成醤油
これが1年前の木箱です。

 

 

海中熟成醤油
これが、1年後の醤油の姿

 

 

右から2番目が、今回の協力船長さんで、
他は、湯浅醤油有限会社の醤油の従業員です。

 

アホな実験を真剣にしたおっさん達の笑顔です。

海中醤油

 

見た目分かりにくいと思いますが、
瓶の中の醤油は、きれいに透き通っていました。
この写真では、確認しにくいです。

 

 

 

醤油の色

気になる味ですが、 

味、塩角なく、濃厚で、少し酸味があり締まっています。とにかく濃厚で味に厚みが有ります。

  後味もしっかり風味と味が残りました。

  今販売中の同じ商品と比べてもかなり美味しいと感じました。

 

色、この写真では分かりにくいと思いますが、色は、濃く赤く光るきれいで 最高品です。

  (古い醤油は、黒く光らない)

 

香り、キャップを開けた瞬間から部屋に広がるほど豊かです。

 

 

 

しょうゆ試食

 

 

 
 
 
この時の醤油実験がきっかけで、2021年10月に湯浅湾に醤油を沈めました。

 

昨年の沈める時の映像付ブログ下矢印

海中醤油2021年10月21日ブログ