一人の女を愛した男の、限りなくどうでもいい小説 | 大魔王はパシられる

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ソロプレイヤーによるただのゲーム日誌です。

 

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今夜は飲みたい気分だった。

 

先ほどまで目的が同じ同志たちと剣を奮っていたというのに。

 

疲れていないわけではない。

 

だが、このまま帰路へつく気分にはなれない。

ふらりとグランゼドーラへ立ち寄ると、近くに新しい酒場が出来たとの噂を耳にした。

 

足が赴くままに歩いて見つけた────つるぎの酒場。

 

 

 

地下に隠れるようにあったそこは、石畳が敷き詰められた少しひんやりした場所ではあったが 木材が使われていたからか肌寒く感じられない。

 

むしろ炎の灯りも加わり、暖かい我が家に迎えられたようだった。

 

 

なかなか雰囲気のいい店だな。

 

紫色の絨毯の敷かれた階段を降りて辺りを見渡すと、この酒場の主であろう女がカウンター越しに声をかけてきた。

 

 

「お客様、ようこそいらっしゃいました。そちらのテーブル席でお掛けになってお待ち下さいね」

 

 

俺は女に言われるがまま腰にさした剣を置き、腰をおろした。

 

 

ロウソクの炎の揺らぎを見つめながらやり切れない思いに駆られる。

 

本来は行くべき場所でない所へ行ってしまった事。誘いの誘惑に負けてしまった事。

 

そして───愛してしまった事。

 

それが何より俺の中で後悔の念に駆られてしまう。

 

 

「行くべきじゃなかったな・・・・・・」

 

 

独り言が溜息と一緒に漏れた。情けない。いつからこんな風になったんだ。

 

 

動揺するあまりウッカリ撮ってはいけない物を撮ってしまう。

 

───いけない。

自分を制御出来ないのは、あの女に会ってしまったからなのか?

 

俺は席を変えるため立ち上がるとカウンターへ向かった。

 

主の女は少し驚いた顔をしたが、にこやかに笑い 俺を受け入れてくれた。

 

 

「今日は何にされますか?」

 

「烏龍茶を。あっ、黒で」

 

「かしこまりました」

 

女主は軽く ふふっと笑うと「あら?それは・・・・・・」と呟き俺の左肩に視線を飛ばした。

 

 

「それ、知ってます。ギュッとちゃんですよね?」

 

「ああ」

 

早く烏龍茶・黒が飲みたかった俺は適当な相槌を打ったのだが、女主はコレが気になるようだ。

 

 

「その子、彼女さんに似せたギュッとちゃんですか?」

 

 

「いや、こいつは昔の女だ」

 

女主は驚き

 

「・・・・・・まあ」

 

と口をつぐんだ。

 

聞いてはいけない事を聞いたと思ったんだろう。

 

烏龍茶・黒をグラスに注いでいた手が軽く震えていた。

 

「忘れられないのですか?」

 

 

黒い液体の入ったグラスをカウンターに置いた女主は申し訳なさそうに上目遣いで聞いてきた。

 

 

俺はグラスを持ち一気に飲み干し、言った。

 

 

「今も好きさ。でも彼女は俺との思い出は覚えていないんだ。消しゴムで記憶を消したからね」

 

「・・・・・・ッえ。記憶喪失・・・・・・ですか?」

 

「まあ、そんなところだ」

 

女主はごめんなさい、と目を伏せた。

 

酒場の雰囲気が重くなる事を避けた俺は女主にもう一つのギュッとちゃんを見せる。

 

 

「そんなに悲しまないで。今はコイツがいるから俺は戦えるんだ」

 

「あら・・・・・・まぁ。新しく彼女さんができていたんですね。少し安心しました」

 

 

「ああ、だから心配無用ってやつさ」

 

女主が良かった・・・・・・と涙ぐむ俺の後ろから

 

「それ、浮気じゃねえの?」

 

という声が聞こえたがスルーした。

 

俺たちの会話に興味を持ったらしい男が声をかけてきた。

 

その男は女主の兄だと言い、名はディゼルと教えてくれた。

 

年代も同じくらいに見えたディゼルと俺は【烏龍茶・黒】の勢いもあり意気投合した。

 

だから、ディゼルには俺の秘密を教えたいと思ったのだ。

 

 

「ディゼル、本当はさ。こっちが本命なんだ」

 

俺は金髪の美少女を肩につけるとディゼルは

 

「お前ってやつは・・・・・・」と肩を落としたが俺はかまわず続けた。

 

 

見ろ。

 

俺はディゼルに立ち姿ポーズを変えて見せる。

 

「こうやると、ギュッとちゃんが抱きついてくるんだよ」

「お前、それ本気で言ってるのか?」

 

呆れ返っているディゼルの声と同時に女の声で「こいつアホやわ」という声が聞こえたがスルーした。

 

 

「はあ・・・・・・世の中上手くいかないもんだよな」

 

今日初めて会ったばかりのディゼルに愚痴がこぼれる。

 

「何があったかは知らんが聞く事は出来る。話せよ」

 

 

ディゼルがそう言ってくれたので、俺は今日あった出来事を打ち明けた。

 

 

 

「愛した女と戯れてきたんだ」

 

「・・・・・・うん?それは幸せなことじゃないのか」

 

 

「幸せだよ。なんたって今日は33匹と戯れてきたからね」

 

「お前、それなんの話だよ」

 

ディゼルも女主も俺の話を理解出来ないようだった。

 

おもむろに女主が店を閉め始めたので俺は烏龍茶・黒の料金を支払い店を出た。

 

 

また来るよ、次はほうじ茶にしようかな。

 

次回来る時のメニューを決めてルーラストーンを掲げた。

 

次に此処を訪れる時は、笑顔で扉を開けられることを願って─────。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前置きが長すぎですが今日もメタキン子に貢いでしまいました。

 

 

金がないというのに!

 

なぜグレンサバ1に降り立ってしまったんだろう。

 

ちょっと売りいるかなあ、なんて見学のつもりで降り立ったのに。。

 

「こっちの店に可愛い子いるよ!」

 

「こっちの店はおさわり(ベススマ)あるよ!」

 

などと黒服たちの叫ぶ誘惑に勝てませんでした。

 

装備を買おうと貯めていたゴールドに手を出し愛するメタキン子たちと戯れてしまった。

 

 

だってメタキン好きなんだもん!

 

いやあ、まあ散財ですね。

 

でも同じ目的を持つもの同士でワイワイ話しながらメタキン出来たから楽しかったです。

 

二時間くらいこもってましたよねえ。迷宮に。

 

ドラクエあるある話とかしながらあっという間の二時間だったけど、やっぱりメタキン子は最高だね!

 

いま一番の推しです。メタキン子。

 

解散後、余った元気タイムでメタボ投げたんだけど

 

 

お前じゃない

やっぱりお前じゃない!

湯浅は大泣きを覚えた!