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えかきにっき

イラストレーター・ひらたゆうこ

 

虹と湖のポストカード

今年の3月に完成した2枚のポストカードがあります。
昨年の5月頃、

NPO法人子育て環境を考える虹の会」の代表・永野さんから、

「虹の会、10周年お祝いのポストカードを作りたい!」とご依頼を頂きました。

永野さんとは、ご縁が深く、6年前には
福島県白河市、震災後に永野さんが作られた親子の場所「たんぽぽサロン」さんへ伺い、
親子の皆さんと大きな絵を描きました。
2016年11月

写真の赤い絵と、もう一枚青い絵、2枚を皆で描いて、今もお庭に飾られて
皆の成長を見守っていますニコ

この後、お庭の石ころにペイントして宝石屋さんが始まって。
女の子が私にこの絵を一緒にプレゼントしてくれました。
今も私の宝物です乙女のトキメキゆめみる宝石乙女のトキメキ
この白河への旅を3回に分けて綴ったブログ記事はこちらです。

そして、虹の会のパンフレット制作をさせていただき、いつも
私の絵を大切に思ってくださっている永野さんから、

10周年のお祝のイラストのご依頼、とても嬉しかったです。

その前の1年は、永野さんと私を繋げてくださった福井県敦賀市の

特定非営利活動法人子育てサポートセンターきらきらくらぶ (https://kirakiraclub.org/)さんへ
絵の制作とお届けをさせていただきました。
こうしたご縁のおかげで、親子や、親子を応援する方々の元へ絵が届くことを改めて幸せに感じました。

 

私が、絵のお仕事をする時にとても充実を感じるのは、
思いをお聞きして、その方のためにもっとそれについて調べてみよう、
もっと喜んでいただこうと、お互い会話を重ねながら進めていく時です。
色付けに入るまでにその時間をたくさん作ります。
 

制作には、私からお時間も沢山いただきました。
原画は飾っていただけるように大きめに制作しています。
永野さんが私を信頼してくれているからこそ、
時間をいただきながら一緒に進めていく事が出来ました。
 


白河の風景の中に、親子の姿を入れたいとのご希望、
6年前の旅で、南湖という美しい公園に連れていっていただいた経験が、とても役に立ちました。
南湖県立自然公園

静かな水面、浮かぶ島、水鳥、遠くに見える那須連邦を入れて、
2タイプのイラストで進めることにしました。
 

 

一枚目↑親子がお花や、釣りで遊んでいます。
 


2枚目の絵は、ボートの上の親子。そして、南湖団子お団子
手にはたんぽぽ。

地元の人が見て、すぐに南湖だと伝わるように描きたいと思いました。

 


2枚の絵にも、水面に虹が映っています。

なるだけ原画の色に近づく工夫をして印刷にかけ、2種類のポストカードを作りました。
 


こんな風にフレーム入りも。



約1年、やり取りを重ねて制作、完成!
3月、やっと、永野さんや皆さんの元へ。
永野さんの思いを形にできた安堵で、
とても充実した気持ちの瞬間でした。
お時間を頂いてしまったけれど、
10周年というお祝いに、
私の絵を選んでくれて本当にありがとう。
福島県白河市の親子や親子に関わる皆さんが、
この絵を好きになってくれるといいな・・・
そんな気持ちで梱包を終えました。

虹の会さんの活動については、

NPO法人 子育て環境を考える虹の会 (http://kosodate-nijinokai.org/)
こちらHPをご覧ください虹
私のパンフのイラストやお庭の大きな絵もご覧いただけます。

またお会いしに、白河へ行き、皆さんにお会いして、
南湖にも訪れたいです。

1年間制作の様子、思い溢れて
長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。


 

先月2月27日(日)
エンゼルランドふくい『子育て講座』にて「子どもと作るはじめての絵本!」
ワークショップを開かせていただきました。エンゼルランドふくいHP


 

今回、人数制限のため事前に抽選でのご参加となりました。
応募していただいた方皆さんとまたお会いできる機会あればと思います。

ご応募本当にありがとうございました。
(講座中のお写真はエンゼルランドふくい様から頂戴しました。)
 

年中から小学生低学年のお子さん達、

お父さんお母さんと協力して、

家族で一冊の絵本作りに挑戦!

画材は、パステル、色鉛筆、クレヨン。

心の中が、元気よく飛び出したり、

優しい色で包まれたり、

お子さんの創作意欲に引っ張られるように、
お母さんお父さんの手も動き出し、今という親子の一瞬をぎゅっと閉じ込めた作品が完成していきましたアート


 

年中の女の子、

「わたし、絵描きさんになりたいの!幼稚園では、みんなに絵描きさんて呼ばれてるのうさぎクッキー

もう立派な絵描きさんだよー!
 

「ぼくは、生き物が大好きなんだー目がハート

おしゃべり好きな男の子、

かぶとむし、かめ、生き物が続いた最後のページは、お母さんお父さんとボクが笑う絵でした!
開く前から、絵が飛び出そうとしているココロ踊る絵本!


パステルを夢中になって削ってくれた男の子、作るように描く芸術家!

隣でママも笑顔でお絵かきしてくれて、

パパは赤ちゃん抱っこして、ママと男の子を見守っていてくれました。

この男の子は、最後のアンケートに、
「ありがとうキラキラ」のメッセージを書いてくれていました!うれしいなあ。

親子の色が混ざったり、切ったり貼ったり、
手の形が白鳥になったり!
親子で手と心を動かして、一冊の絵本づくり。
子どもがやりたい部分はお任せして見守るお母さん達飛び出すハート



最後は、出来上がった絵本の発表会。
前に出て文を読んだり、説明をしてもらいました本
この女の子は、パパと一緒に作ってくれました!アンパンマン描いてくれたのかな目がハート
とても素敵な色使いをする女の子で、他のページにもたくさん色の世界を広げてくれましたキラキラ

 

最後、
子ども達が揃って

「サインください」と、自分の絵本を差し出してくれて、とても可愛くて。
長い時間だったのに、

みんな笑顔で完成!うれしかったです。

全部書ききれないくらい私も楽しかった1日。
最後にひとつ、

小学生の女の子が、

自宅で描いた10冊のミニ絵本を持ってきて私に見せてくれました!
創作意欲すばらしいキラキラ

その子がお母さんと作った絵本は、

たまご、おたまじゃくしがカエルになるお話。
お母さんが卵を描いて、女の子は丁寧に成長していく姿を描きました。

最後のページに目がキラキラしたカエルさん。

「ぼく、大人になれてうれしいよ。」

ぐっと胸にきて、読みながら一瞬声が詰まってしまいました。
 

子ども達が、

大人になった時、

そう言える様に、

私は何ができるかな。

最後の1ページが、ずっと残っています。

わたしのほうが、皆に「ありがとう」って伝えたい時間でした。

 

そして、

この時期なので、エンゼルランドの方々には

換気、マイク、カメラを設置していただき映像でも手元の作業が伝わるように工夫していただいて、
スタッフの皆さんのおかげで、

安心して絵本作りを楽しんでもらえました☺️

(会場は、ひな祭りの雰囲気!↓)

いつも、私の思いと重なる企画を組んでくださり感謝でいっぱいです。

皆さま、本当にありがとうございました。

 

2022年始まり、ご挨拶大変遅くなりました・・・

改めまして、今年も宜しくお願い致します。

今年も開催されていた

ふくい工芸舎さんでの「えと展」もご来場いただいた皆さま

ありがとうございました。

 

たくさんの作家さんの中に、

私のとらさんも並びました。

新しい1年に、新しい自分に、期待を込めて。

皆さまにとっても、
自分らしく、幸せな1年になりますように。