過日、一通のメールが届きました。
水晶のネックレスをブレスレットにしたいというご相談でした。
お母さまが終活の際に、譲ってくださったものだそうです。
ご希望はご本人様分（ここからはM様）
そして、お嬢さんと息子さんの分で
普段使いにもできる、パワーストーンブレス的じゃないもの。
数珠のようなブレスではないものがご希望。
とても、嬉しいご要望のお話でした。
素敵な話ですよね。
娘と孫が大事に使おうとしてくれているって。
M様のお母さまにとっても嬉しいことだろうなと思いました。
私に連絡をくださったのはいろいろ探していた時に
以前、私がリメイクしたブレスレットの作品を見てとのこと。
↑こちらのブレスを見てくださったそうなんです。
二連の水晶ネックレス。
お預かりしました。
ちょうどほかのオーダーや修理、いろいろな用事が見事に重なり
お時間がかかることをご了承して頂きました。
いつも、皆様の温かい心に甘えてゆっくり作らせていただいてます。
ありがとうございます。
この場を借りてお礼を言わせていただきます。
それでは、これからリメイクってどうやって始まっていくのか、
などなど、いろいろ交えて数回にわたり
リメイクの仕上がりを見ていただきたいと思います。
まずは、届いたネックレスは検品後に洗浄します。
実は先日のパソコンの故障で
洗浄前にとっておいた写真が無くなってしまいました。
バックアップも何故か一部バックアップできていないという・・・
比べてお見せできなくなり残念です。
カットされている角に少々の擦れや小さな欠けはありましたが
綺麗な水晶です。
あまり使われなかったのかしら？
糸がとてもしっかりしていました。
黄ばみも少なくて、緩んでいない。
古い糸は、パサパサになっていたりして
粉が出たりもします。
こうなると、切れるのも時間の問題で危険。
でも、こちらは保管状態も良かったらしく
このままでも、まだ当分使えそうな感じすらしました。
あ、でも、やはり何十年も前のものは、出してきて使うと
いきなり糸が湿気などで痛むんです。
時間が一気に進む感じなんです。
もう、糸の繊維自体が経年変化で痛んでいますから
温度差や湿度の関係で痛みの進行が速いんです。
そのような訳で、このネックレスをばらして
何種類かのものに仕上げていきます。
古い水晶のネックレスをお持ちの方は
ぜひ、参考にしていただけると幸いです。
