着物は身体に心地よい | 橋渡し姫  〜人と人、心と身体、身体の知恵の昔と今をつなぐ〜

橋渡し姫  〜人と人、心と身体、身体の知恵の昔と今をつなぐ〜

生まれた日が1111で橋渡しの日。昔の身体の知恵を今に伝えたい、昔のことを掘り起こすことも、昔と今の橋渡し。昔ながらのお産、排泄(おむつなし育児)、縁側子育て、月経、着物を通じて、身体に向き合い豊かな暮らしを提案します。

訪問ありがとうございます。
妊娠出産育児のスペシャリストとして、女性の身体に向き合い、豊かな暮らしのお手伝いをしている竹田祐子です。


小さい頃から、祖母の思い出の姿は着物でした。
そのおかげで、私はおばあちゃんになったら、着物を着るとなんとなく思ってきました。
結局、祖母に着付を習うことはなかったのですが。

20代の頃、海外に行った時に、民族衣装の着物を着れるか?
と、問われた時、答えられませんでした。

そこから着付教室に長年通い、師範までとりました。
でも・・
それで普段に着物を着るようにはなりませんでした。

着付教室では、補正をたくさん入れて、たくさん紐をして、締め付けるという着方。
着ることも着せることもできるのに、着付を着るまでは準備も大変って感じでした。

が、2003年に三砂ちづる氏と出会った時に、着物の考え方が一変!!
「2世代前まで着物着てたのに、普段着をそんな補正入れたり、苦しく着たりするわけないじゃない!!」と言われ・・・・

あ、そうか(@0@)と、あっさり目が覚めました。

それは、その時に、毎日着ていた祖母の顔が浮かんだから。
そういや、祖母は、着物着たまま、庭の手入れをしていたし、
着物着ていて、苦しい素振りなど見たこともない。

そうか!
楽に着てたから、私もおばあちゃんになったら着たいと思ってたんだ。

それから補正も、余計な紐も抜いた。
西洋下着や着付の補正下着も外し、昔から使っていた襦袢や腰巻きだけ。

なんて、身体が気持ちいいんだろう!

脇から、身体の中を風が通る心地よさ!

季節も感じる!


気持ち良さに気づいてから、どんどん紐も減り・・

今は、腰紐1本!

着る前も、さあ着るぞと気合いがなくなった。
それより、身体が硬いとか、ゆがんでると気づく。
だから着る前は、身体をゆるめることに心がけるようになった。


洋服は、型に身体を合わせて着る。

着物は、身体に沿わせて着る。

だから、着物は身体に心地よいのだ。


身体に向き合うきっかけは、たくさんあります。
そして、この昔からの着方の着物もそのひとつなのです。

着物は、昔の知恵から流れてきた、身体に向き合える最高の「衣」です。