THE ONE〜クソボウズの漂流記〜 -4ページ目

THE ONE〜クソボウズの漂流記〜

暇つぶしにどうぞ。

近所に年上の兄ちゃんやその兄弟など、何人か子どもはいた。

でも途中から引っ越してきたオレはどこかはみ出しもの的な立場でやられてた。

そんな中、いつも相手してくれていたのがハジくんとリョータだった。

ハジくんは同い年で、同じ幼稚園だった。オレより背が高く、丸顔でほぼ坊主。

アンパンマンと言うとキレるという特徴があるが、優しくてちょっとおとぼけな感じ。

リョータは一つ上の人で、オレらのリーダーだった。

三人で毎日遊んでいた。

遊ぶ場所は大体ハジくんちの前。ハジくんちは借家で、平屋の一階建て。

トイレはぼっとん便所。

なかなか渋い家だったけど、その前の道路がオレらの遊び場。

オレがら住んでいた場所自体、住んでいる人間以外は来ない場所の上、ハジくんち方面はまず車は来ない。だから寝そべったり、地面に絵を描くのも自由だった。

オレらが一番ハマっていたのは、ヒーローごっこ。

その頃は、カクレンジャーなどのヒーロー戦隊や、ブルースワットとという、メタルーヒーローだった。

ブルースワットは三人組だったから、オレらはピッタリだった。

ただ問題だったのは三人組のうち一人は女だった。

必然的にリョータはリーダーのブルー、オレは女が嫌だったからブラック、そしてハジくんはパープル。

そして怒る。

これの繰り返しだった。

でもそんな普遍的な日常が楽しかった。

他の人が使ってる車庫の上にある燕の巣を眺めるのも日課だった。

二人は自転車を持っていたがオレは持っていなかったため、いつも後ろを走ってた。

そんな日常がそこにはあった。

今では駐車場になってしまったハジくんちの借家前の道路は、オレらのステージだったんだ。

しばらくしてハジくんはマイホームに引っ越すことになり、一つ上のリョータとも差を感じて集まらなくなった。

ただ、小学校に入ったオレは、ついに彼と会うことになるんだ。

オレが今でも兄貴と慕う、彼に。

彼との出会いが、オレの運命を、変えたんだ。



THE ONE.