家が学区ギリギリというのに加え、オレが住んでいた街は平坦な道があまりない、坂だらけの街だった。
そのため、1年生の足で恐らく40分近くはかかるだろう通学路だった。
その通学路は、ガキのオレたちにとってはまさに冒険。
毎日冒険の種を広いに歩いてた。
そんな冒険を共にしていたのが、オレが未だに兄貴と慕う、ホリちゃんだった。
ホリちゃんはオレの家の前の坂を上りきったところに住んでいて、徒歩でも数秒で着くところにいた。
幼稚園は別々ということもあり、ほとんど絡みはなかったが、小学校に入学して同じクラスになったことで彼との冒険記が始まった。
とにかく彼は怖いもの知らずで、リーダー気質、塾に通ってたこともあり頭がよかったが、何より悪ガキだった。
そして悪いことを思い付くとまずオレにやらせるというのが鉄板の流れ。
落ちてたタバコを建物の裏で吸ったり(もちろんむせる)、人んちのみかんを取って逃げたり、ブレーキのきかないチャリで坂を猛スピードで下ったり、懐かしきピンポンダッシュも常連。
数えたらきりのない悪さや悪ふざけをしたが、それの一番手はいつもオレ。
そして一番に大人に見つかり、怒鳴られる。
そんな毎日。
今思えば何をしてるんだと思うが、当時はそれが冒険だった。
オレらは学区の端ということで、みんなで帰っても最後までいるのはこの二人。
泣かされたこともたくさんあり、嫌になって一緒に登下校しなくなった時期もあった。
でも思い返せばひっくるめて思い出になるのだと感じる。
初めて学校で取っ組み合いの喧嘩をしたのは転入してきたやつとだった。
そんときも二人で組んで相手にパイルドライバーをかけて先生にものすごく怒られた記憶もある。
給食に大嫌いなトマトが出てきたときは、食べれず、当時は残してはいけないルールで、食べれるまで休み時間にならなかった。
泣きながら座ってるオレに「机のなかに隠しちゃえよ!」って言うホリちゃんは、入れずに泣いてるオレから離れることはなかった。
ホリちゃんとは2年生以外同じクラスだった。
高学年になってお互いにつるむ相手も変わり、だんだん違うスタイルに変わっていったんだけど、今後話すことになる中学で、同じバスケ部に入り、冒険の続きを作ることになるんだ。
ホリちゃんはこのあともまだまだ登場してくる。
次は、ウソのようなホントの話をしよう。
THE ONE.