3.11に寄せて | 斉藤ゆき子の「朗読と声の徒然なるまま」オフィシャルプログ

斉藤ゆき子の「朗読と声の徒然なるまま」オフィシャルプログ

朗読表現者・ナレーター・声優。シンガー。ソフィアの森代表。@音読指導士を養成。著書「奇跡の朗読教室」NHKドラマ「この声をきみに」朗読指導。日々の気づきや朗読教室で起きた事など他を書いています。東京にて活動中。

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震災から明日で丁度6年が経ちますね〜。



みなさん、あの日はどうしてました?



あの日私は


本当は

11日の午後に、娘と
福島へ行く予定でした。


仙台まで行き、
海沿いを走る常磐線に乗り換え
名取から南下して福島の原発30キロあたりの本家へ挨拶にいく予定だったのです。


しかし、


5日前ぐらいに、

娘の大親友の一家から、
「遊びに来てもらえる日が13日しかあいていない!と
連絡があり、


福島行きはキャンセル。


予定は変更されました。



あの日のあの時間は、
向かっていれば、
電車で海沿いを走っていたかもしれない

もしくは
宮城県のどこかに留まり

放浪せざるおえない状況になっていた。


彩瀬まるさんの著書
「暗い夜 星を数えて」

を読んだ時は


書かれていた著者の体験が、

まるごと

私だったかも、と思ったものです。



あれから
6年。


遠浅のクリームソーダ色の
海岸はもはやない


敬虔な地元の人の信仰を集めていた
祠や神社も海の底へ消えてしまって。


知人も津波に流されて


犬も猫たちも。


だから、この時がくると
泣けます。


こどもをいじめたり、
避難した人を馬鹿にしたり


きっと
何もかんがえてないのだろうな。


とはいっても、

あの時の私、
支援物資も送ることができない
ボランティアにも全く身体が反応できなかったのです。


おしゃべりの私が
言葉がでなくなったり、しました。


悲しすぎて。


一年後
私は何をしたらいいのかと
ようやく考えられるようになり
ひとつひとつ手探りの中で
やれることは躊躇なくやってきました。
間違ったって、失敗したって、
なんだっていいや〜〜!って。
生きてんだから




やっばり
この日が私の原点。



祈りたい明日は、
仕事の現場だ。


がんばるど〜〜てへぺろ


(写真は、津波からまぬがれて生き残ったわんちゃん)