平成29年8月12日(土)
朝コンビニで朝食を買って頂き、阿南駅に向かい汽車を待つ。
ホテルにカメラを忘れた事に気がつき、あわててホテルまで戻り、再び駅に走って向かう。なんとか目的の汽車に間に合った。
程なく汽車に乗り込み椅子に座ると、30歳くらいの若い男性が声をかけて来て対面の席に座る。
聞くと仙台がら来た男性で昨日飛行機で神戸まで来たものの、バス等が満席で苦労したが何とか阿南まで来れて今日は甲浦(かんのうら)からの歩き遍路の再開とのことである。
1時間足らずの間、お遍路の事など色々と話をする。お遍路のこと、先輩から教えてもらったマナーの事など私の経験などを伝える。
私も彼も同じように心配しているのが宿泊場所の確保ができるかどうかである。この時期、サーファーが結構来ていて今日宿泊しようとする東洋町あたりの民宿はいっぱいの予感がする。
日和佐駅に到着し、身支度をして歩き始める。国道沿いの道を順調に歩く。今日も暑い。
しばらく歩くと休憩所があり、心配している今日の宿泊先を探すことにする。
想像してたとおり、東洋町の宿を数件あたるも、サーファー客で空いていない。ネットで徳島市内や阿南あたりを検索するも空いていない。仕方がないので今日は途中で歩き遍路を断念する事にする。
とりあえず、気をとりなおして歩き始める。この辺りをこの季節に歩くのは始めてである。前回まで見かけた山羊の姿はない。
しばらく歩くと、野生の猿が挨拶をするかのように騒ぐ。昔もここで猿に出くわした経験がある。すかさずカメラで撮影しようとするが、動きが速く捉えることはできなかった。
順調に歩き、美波町から牟岐町へと入って行く。
牟岐町への看板
国道に沿って歩き、途中から里道へとはいっていく。稲刈りをしている奥さんに激励の言葉をかけられ、お礼を言って先を急ぐ。
真夏の歩き遍路も大変であるが、農家の方も大変である。程なくして番外霊場 小松大師に到着した。
番外霊場 小松大師
参拝を済ませ先を急ぐ。次第に牟岐町への街中へと入っていく。ここは最初の歩き遍路の2011年3月11日に大津波警報が発令し、高台の避難魔所に避難し、この近くの民宿にお世話になったことを今でも思い出す。
避難場所への入口を横目に順調に歩いていく。程なくして、番外霊場 草鞋大師に到着した。
番外霊場 草鞋大師
参拝を済ませ、海岸での催し物を横目に急いで歩く。今後の予定等を考え、今回は鯖大師まで打つことに決めた。
内妻の海岸の催しの様子
特に昼間の時間は徳島行きの汽車の便が悪く、鯖瀬12時43分発を乗り過ごすと徳島駅にはかなり遅い時間となってしまうので暑い中ではあるが急いで歩く。
程なくして、別格第4番札所 鯖大師に到着した。
参拝を済ませ、鯖瀬駅で着替え汽車に乗り込み、日和佐駅で特急に乗り換え徳島駅に2時頃に到着した。
徳島駅辺りで昼食を頂き、阿波踊りのお囃子の音につられ、デパート前のステージに向かう。
昼間から阿波踊りを順番にステージでやっているようである。人だかりで前が見えない中、手を伸ばして写真をとってみる。遠景でわかりにくいが何とか写っている。
デパート前のステージ
での阿波踊りの様子
最近、仙台との縁があり、仕事でもビッグビジネス、今日も仙台の歩き遍路の男性、更に仙台の踊り子連と不思議なものである。
仙台からの踊り子連の後姿
束の間の阿波おごりの雰囲気を楽しみ、高速バスに乗って帰路につく。
今日も暑い日であったが、昨日よりも歩く意欲があったものの、宿泊先がなく、歩き遍路をあきらめた旅となった。