「少年口伝隊一九四五」 | 日光暮らし四季折々

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東京生まれ、東京育ちの私が、2013年に夫と二人で栃木県日光市に移住してまいりました。この地での四季折々の暮らし、仕事や趣味のこと、たまに病気のことなど(2度のがん経験者です)、そして大好きな奥日光について綴ります。

こんばんは。

 

井上ひさし「少年口伝隊一九四五」読了しました。

 

以前から図書館で気になっていた絵本です。

 

広島で被爆して肉親を失った、三人の少年の

約1ヶ月の物語です。

 

知らないことがいっぱいあってびっくりしました。

 

タイトルになっている新聞社の口伝隊。

新聞が発行できないので、口頭で人々に

情報を伝えるのです。

 

アメリカ人による精神養子。

原爆で孤児になった子供たちの養育を

支えようと、アメリカ人が始めた制度だそう。

 

そして終戦から約1ヶ月後に広島を襲った

超大型台風。

日本海から東北まで襲い、広島を中心に

四千人近い人々が亡くなったとか。

 

いやー、全然知らなかった。

読んでよかったわー。

 

物語の終盤、少年たちを支える哲学じいたん

(元大学教授の哲学者のようです)の言葉が

怒りと共に強さ、優しさに満ちていて感動。

 

そしてラストの墓石の文字に思わず涙しました。

 

 

 

 

それではまた!