みなさんこんにちは!
アラサー薬剤師です。
今日は、よくあるけど意外と知られていない「薬の飲み方」についてお話しします。
「水がないとき、ついジュースやお茶で薬を飲んじゃう…」という方、いませんか?
実は、それが薬の効果や安全性に影響することがあるんです!
以前の記事の紹介↓
薬はなぜ「水かぬるま湯」で飲むのが基本?
水やぬるま湯は、薬の成分に影響を与えず、体内にスムーズに吸収されやすいからです。
特に錠剤やカプセルは水分がないと胃や食道にくっついてしまうこともあります。
コップ一杯(100〜200ml)の水でしっかり飲むのが理想です。
ジュースで飲むとどうなるの?
ジュースの中には、薬の分解や吸収に影響を与える成分が含まれているものがあります。
たとえば:
- グレープフルーツジュース:血圧の薬やコレステロール薬の作用を強めてしまうことがある
- オレンジやリンゴジュース:一部の抗生物質の吸収を妨げることがある
味がついているから飲みやすいと思っても、薬の働きに影響が出る可能性があるんですね。
お茶で飲んでも大丈夫?
お茶(特に緑茶やウーロン茶)にはタンニンという成分が含まれており、
鉄剤(貧血の薬)と一緒に飲むと鉄の吸収を妨げることがあります。
また、カフェインが薬の作用を強めたり弱めたりする場合もあるので、注意が必要です。
まとめ
- 薬は基本的に水(またはぬるま湯)で飲むのが安全
- ジュースやお茶は成分に影響を与える可能性あり
- 特に「グレープフルーツジュース」「緑茶+鉄剤」などは要注意!
ちょっとしたことですが、薬の効果をしっかり発揮させるためにも、水で飲む習慣をつけていきたいですね!
※本記事は一般向けに情報提供を目的としたものであり、服用を推奨するものではありません。服用の際は医師・薬剤師にご相談ください。
【出典】
・厚生労働省「薬の正しい飲み方」
・日本病院薬剤師会資料
・くすりのしおり(飲み合わせの注意)